
目次
・HIV感染予防薬とは…?
・PrEP 曝露前予防
・PEP 曝露後予防
・処方までの流れ
・よくある質問
HIV感染予防薬とは…?
HIV予防薬には、感染リスクがある行為の前から服用するPrEPと、感染の可能性のある行為の後に緊急的に服用するPEPの2種類がございます。
いずれの予防薬も正しい方法で内服することでほぼ100%に近い予防効果があるとされています。
👨⚕️ご相談のみも承っております!!👨⚕️
まずはお気軽に
PrEP 曝露前予防(Pre-Exposure Prophylaxis)
セックスパートナーがHIV感染者の場合等、日常生活においてHIV感染のリスクが非常に高い方が、基本毎日内服を行いHIV感染を予防する方法です。
当院ではデシコビのジェネリック薬品である、『タフェロ(Tafero-EM)』を採用しています。

ご料金
1ヶ月分:9,800円(税込)
3ヶ月分:19,800円(税込)
6ヶ月分:36,800円(税込)
※1ボトル30錠入となります。
1ヶ月は1ボトル、3ヶ月は3ボトル、6ヶ月は6ボトルのお渡しになります。
内服前のHIV・B型肝炎・腎機能検査と内服後のHIV検査検査は追加料金はかかりませんのでご安心くださいませ。
内服方法
デイリーPrEPは原則毎日継続して服用する方法です。
タフェロ(Tafero-EM)はオンデマンドPrEPの有効性が不確定な部分が多いので、当院ではオンデマンド使いは推奨しておりません。
・毎日同じ時間に服用する。
・飲み忘れた場合はすぐに内服。
翌日からはいつも通りの時間に内服。
・一度に2錠内服しないでください。
服用の終了のタイミング
最後のリスク行為から最低でも2日間服用した後にやめる必要があります。
副作用について
吐き気、腹痛、下痢などの副作用が生じる可能性がございますが、長くても1週間程度で落ち着くことがほとんどです。
長期使用の場合は腎機能に影響がでることがありますので定期的に腎機能検査も実施していただくようお願いいたします。
・副作用によっては服用の中止が必要な場合もありますが、自己判断で服用中止・服用方法を変更しないようご注意ください。
・体の異常を感じた場合にはすぐにクリニックに連絡してください。
適用のある方
デイリーPrEPは、ヘテロセクシャル・MSM・トランスジェンダー女性をはじめとして、HIV感染リスクのある方全てに適用可能とされています。
当院で扱っている薬剤はタフェロ(Tafero-EM)のため原則オンデマンドPrEPとしての使用はできませんが、B型肝炎を患っている方はオンデマンドPrEPは非適用です。
デイリーPrEPとオンデマンドPrEPいずれも適用となる人は、MSM・異性愛者のシスジェンダー男性・ホルモン治療を受けていないトランス女性とされています。
適用があるかよくわからない…
という場合も是非ご相談ください
PEP 曝露後予防
(post exposure prophylaxis)
HIV感染懸念の行為後(曝露後)72時間以内に内服を開始し、約28日間(4週間)継続して服用を続けることでHIVへの感染を防ぐ方法です。
当院では先発品よりも比較的安価な、『タフィック(Taffic)』というジェネリック医薬品を採用しております。

ご料金
1ヶ月分:59,800円(税込)
※1ボトル30錠入ですが、内服自体は28日間になりますので2錠は予備薬となります。
内服前のHIV・B型肝炎・腎機能検査と内服後のHIV検査検査は追加料金はかかりませんのでご安心くださいませ。
内服方法
1日1回の内服を28日間(4週間)続ける必要があります。
・毎日同じ時間に服用する。
・飲み忘れた場合はすぐに内服。
翌日からはいつも通りの時間に内服。
・一度に2錠内服しないでください。
副作用について
吐き気などの副作用を引き起こす可能性がありますが、制吐剤などで軽減できる程度の軽度なものとされています。
長くても1週間程度で落ち着くことがほとんどですのでご安心ください。
・副作用によっては服用の中止が必要な場合もありますが、自己判断で服用中止・服用方法を変更しないようご注意ください。
・体の異常を感じた場合にはすぐにクリニックに連絡してください。
対象の方
PEPは、ヘテロセクシャル・MSM・トランスジェンダー女性をはじめとして、感染リスクのある方全てに適用可能とされています。
妊娠中・妊娠の可能性がある場合は胎児への感染リスクも考慮が必要です。
一度産婦人科や、かかりつけ医に相談することが推奨されます。
PEPを内服するべきかわからない…
抱え込まず是非ご相談ください👨⚕️
処方までの流れ
問診表の回答に併せて、ご来院のご希望日時もお伺いいたします。
性交渉歴や既往歴・アレルギーなどをお伺いし、HIV感染のリスクおよびPrEP/PEP療法の適応を判断します。
既にHIVに感染している場合や、B型肝炎感染者、腎機能に問題がある場合は、内服できない場合や、慎重投与となる可能性がございます。
その他の性感染症についても、感染があるとHIVや梅毒等の感染リスクを高めるだけでなく、性行為のお相手に移してしまうリスクもあるため、安全に予防薬を使用いただくためにも先に必ず検査を実施いたします。
既にHIVに感染している場合や、B型肝炎感染者、腎機能に問題がある場合は、内服できない場合や、慎重投与となる可能性がございます。
その他の性感染症についても、感染があるとHIVや梅毒等の感染リスクを高めるだけでなく、性行為のお相手に移してしまうリスクもあるため、安全に予防薬を使用いただくためにも先に必ず検査を実施いたします。
内服する上での注意事項・副作用について説明を行った後、お薬を院内にて処方いたします。
処方後は用法用量を厳守の上、内服をお願いいたします。
最後にお会計になります。
下記の決済方法がご使用いただけます。

ガイドラインに則りHIVの検査は、内服開始時・内服1ヶ月後・内服3ヶ月後・以降3ヶ月毎(PrEPのみ)の定期検査をお願いいたします。
腎機能検査は6ヶ月もしくは12ヶ月毎に定期検査をお願いいたします。
状況に応じてB型肝炎・その他性感染症の定期検査も必要でございます。
よくある質問
- どれくらい効果がありますか?
-
効果には個人差がございますが、CDCの報告ではデイリーPrEPの予防率は99%と高い予防率が確認されています。
オンデマンドPrEPも高い予防効果があるものの、デイリーPrEPと比較して予防効果は下がるため、いつ性行為があるか分からない場合はデイリーPrEPを推奨しております。
PEPについてもしっかり内服を続けることで、ほぼ100%に近い予防効果があるとされています。 - PrEPの効果が出るまでどれくらいかかりますか?
-
男性は7日程度で薬剤が浸透し、効果が最大になると言われています。
それに対して女性は膣組織への薬剤浸透に3~4週間かかると言われています。 - 内服方法はどうなりますか?
-
PrEP
デイリーPrEPは原則毎日継続して服用する方法です。
オンデマンドPrEPは性行為のタイミングに合わせて前後で飲む飲み方になりますが、当院で処方しているタフェロ(Tafero-EM)についてはオンデマンドPeEPの有効性が不確定な部分が多いため、当院ではオンデマンドPeEPは推奨しておりません。
PEP
1日1回の内服を28-30日間続ける必要があります。 - 副作用はありますか?
-
いずれのお薬も副作用は比較的少ないと言われていますが、吐き気、腹痛、下痢などの副作用が生じる可能性がございます。
上記副作用は長くても1週間程度で落ち着くことがほとんどです。
PrEPを長期使用の場合は腎機能に影響がでることがあります。
定期的に腎機能検査も実施していただくようお願いいたします。 - 内服を忘れてしまった場合はどうしたらいいですか
-
・飲み忘れた場合はすぐに内服し、翌日からはいつも通りの時間に内服してください。
・一度に2錠は内服しないようご注意ください。
※PrEP/PEPいずれも同様です。 - PrEPはやめることはできますか?
-
可能です。
ただし、最後のリスク行為から最低でも2日間服用した後にやめる必要があります。
またB型肝炎等に感染がある方は、PrEPの内服をやめることで症状が増悪する可能性がありますので特に注意が必要です。
中止する際は医師との相談のうえでの中止が望ましいです。 - PrEP/PEPを飲んでいてもHIVに感染することはありますか?
-
ございます。
高い予防効果はあるものの100%ではないため、より確実に予防するためには避妊具の使用など、その他予防策との併用が望ましいです。
また用法容量が守られていない場合も正しく効果を発揮せず、感染する可能性があります。 - 検査は必要ですか?
-
必要です。
既に感染がある場合は効果がないだけでなく、お薬に対して耐性を持つ菌を増やしてしまう可能性があります。
これを『耐性菌』と言いますが、耐性菌問題により性感染症に効果のあるお薬はどんどん減ってきています。
今後治りずらい・治らない病気になってしまう可能性があるので、検査は必須とお考え下さい。
その他にも腎機能障害等が生じる可能性もあるので、定期的な検査も必要です。 - 検査は他で受けても大丈夫ですか?
-
可能です。
検査をしっかり受けていただければ、当院でも他院様でも検査キットでも問題はありません。
ただし当院で処方を行う場合は、処方と検査がセットでのご案内となりますので、追加料金なしで検査が可能です。 - 女性でも使用できますか?
-
可能です。
ただし、女性の場合はデイリーPrEPのみが適用となります。
理由としては、女性は膣組織への薬剤浸透に3~4週間かかると言われています。
そのため予防効果が現れるまでにかなり時間がかかることから、オンデマンドPrEPは効果の面で保証ができないため推奨できません。
また上記の理由により、月経中の休薬等も推奨できません。
※当院は自由診療のみの取り扱いとなります。保険証はご使用いただけません。
※本治療に関する薬剤は医薬品医療機器等法上の承認を得ておりません。
※未承認医薬品等は医薬品副作用被害救済制度・生物製品感染等被害救済制度の救済の対象外です。