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梅毒の感染経路に心当たりがない?考えられる原因と予防策を解説!

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「梅毒に感染している」と診断された際に「心当たりがない!」と、混乱されている方も多いのではないでしょうか。

梅毒は感染後も無症状の期間が長く、気付かないうちに感染してしまうケースが少なくありません。

この記事では、梅毒の感染経路に心当たりがない場合の考えられる原因や、検査・治療方法そして再感染を防ぐための具体的な予防策まで詳しく解説します。

まずは梅毒の基礎知識を身に付け、完治・再発防止に努めましょう。

目次

梅毒とは?基本の症状について

「梅毒」という性感染症の名前を聞いたことはあっても、具体的な症状や進行の仕方について詳しく知らない方も多いでしょう。

近年、梅毒の感染者は急増しており、特に2021年以降、増加傾向が顕著となっています。

ここでは、梅毒の潜伏期間や症状など、基礎知識を解説します。

梅毒はどんな病気?原因となる細菌と特徴

梅毒は、梅毒トレポネーマという細菌が原因で起きる全身性の感染症です。

感染力が非常に高く、梅毒感染者と1回の性交をおこなった場合、約30%の確率で感染するといわれています。

梅毒の症状は、症状のない潜伏期間を挟んで段階的に進んでいき、病状が進むにつれて重症化していきます。

感染から約1週間〜13週間は潜伏期間と呼ばれ、症状は現れませんが、体内で菌が増殖している状態です。

感染後約3週間が経過すると第1期と呼ばれ、性器や口唇など感染部位に「初期硬結」と呼ばれる痛みのないしこりや「硬性下疳」という潰瘍ができます。

第1期の症状は痛みがないことが多く、数週間で自然に消えるため、気づきにくいのが特徴です。

第2期は感染から約3ヶ月経過した頃を指し、全身や手のひら、足の裏などにバラ疹と呼ばれる赤い発疹が出現します。

発熱、倦怠感、脱毛などを伴うこともありますが、これも数週間〜数カ月で自然に消えます。

その後、第2期の症状が消えた後、症状がない潜伏期が続きますが、体内では病気が進行しており、無症状でも感染力があります。

第3期は感染から3年以上経過した時期を指し、治療をせずに放置すると、心臓や内蔵、血管、神経、骨などに重篤な異常が起き、死亡に至る可能性もあります。

現代では、梅毒は早期に発見され治療されることが多いため、第3期まで進行するケースはほとんどありません。

手足に痛みのないしこりや発疹が発生した場合は、梅毒の感染経路に心当たりがなくても医療機関を受診しましょう。

梅毒の主な感染経路|性行為だけじゃない接触の範囲とは?

梅毒の感染経路に心当たりがなく「いつ・どこで感染したのだろう?」と、不安に感じている方も多いでしょう。

梅毒トレポネーマは感染者の血液・精液・膣分泌液・病変部からの浸出液に多く含まれ、非感染者の粘膜や皮膚の小さな傷と直接接触することで感染が成立します。

そのため、稀に性行為以外の要因でも感染する場合があり注意が必要です。

ここでは、性行為だけではない梅毒の感染経路について解説するため、思い当たる行為がないか確認してみましょう。

最も多いのは膣性交・肛門性交の性器同士の性行為

梅毒の最も多い感染経路は、性器同士の接触を伴う膣性交や肛門性交です。

特に、コンドームなしの性行為は感染リスクが非常に高いため、避けなければなりません。

また、梅毒の病変はペニスの根本や陰嚢などにも発症し、コンドームを正しく使用していても、覆いきれない箇所から感染する場合もあります。

膣性交に比べ、アナルセックスは直腸を傷つけやすく、菌の侵入経路が増えるため感染リスクが高まります。

オーラルセックス(フェラチオ・クンニ)での感染

梅毒は挿入を伴う性交だけでなく、オーラルセックスによっても感染が拡大する可能性があります。

ペニスに病変がある人にフェラチオをおこなった場合、唇や口の中に感染するリスクがあります。

反対に、口腔内に病変がある人からフェラチオを受けた場合も、性器に感染するリスクが生じます。

梅毒は性器と口腔の両方で感染する可能性があるため、オーラルセックスを含む性行為の際は気を付けましょう。

キスで感染するケースとリスクが低いケース

一般的に、キスによる梅毒の感染は稀ですが、特定の状況下では感染するリスクが存在します。

病変が唇や口腔にあるときはキスでも感染しうるため、注意が必要です。

特に、口唇や口腔内に形成される潰瘍などは感染力が高い状態にあり、ディープキスなどで病変部の体液が濃厚に接触すると感染のリスクが生じます。

しかし、軽い挨拶程度のキスや、口腔内に病変がない場合のキスでは、病原菌が空気や乾燥に弱いため、感染リスクは一般的に高くないといわれています。

母子感染(先天梅毒)という特別なケース

梅毒には性的な接触とは異なる経路として、母子感染が存在します。

妊婦が梅毒に感染している場合、胎盤を経由して胎児に梅毒トレポネーマが感染します。

「先天梅毒」とも呼ばれており、梅毒に感染している妊婦が無治療であった場合、胎児が重篤な障害を負ったり、死産に至ったりするリスクがあるため注意しなければなりません。

しかし、妊娠時には梅毒のスクリーニング検査が実施されるため、早期に感染を発見し治療をおこなうことが可能です。

梅毒は性的な接触以外にも、感染しうるケースがあることを把握しておきましょう。

梅毒なのに心当たりがない人に多い7つのパターン

梅毒の検査で陽性と判明した際に「梅毒の感染経路に心当たりがない」と、強く感じる方は少なくありません。

ここでは、心当たりのない感染として見過ごされやすい、7つの具体的なパターンを解説します。

オーラルセックスやキスなら安全と思っていた

心当たりのない感染経路として、挿入を伴う性交以外の性的な接触を見過ごしているケースが挙げられます。

「性感染症はキスなら移らない」「挿入していないから」など、性器同士の性交だけがリスクだと誤解している方が多くいます。

しかし、梅毒はオーラルセックスや口腔内に病変がある人とのディープキスなど、粘膜同士が濃厚に接触する行為で感染します。

梅毒の陽性反応が出た場合は、挿入の有無にかかわらず、全ての性的な接触を考慮しましょう。

パートナーが無症状で感染に気づいていない

梅毒は感染していても自覚症状がない期間が長く続く場合があるため、自覚のない感染が起こりやすい特徴があります。

感染後、およそ1週間~13週間程度の潜伏期間を経て発症しますが、その後自然に症状が消えてしまいます。

そのため、パートナーが無症状で感染に気づいていないまま性行為をおこない、感染させられてしまった可能性があります。

梅毒はパートナーの自覚症状の有無にかかわらず、一緒に検査・治療を受けましょう。

症状が出たが一度消えており別の感染だと勘違いしていた

梅毒の感染に心当たりがないと感じる大きな原因は、第1期に発現したしこりや潰瘍が治療をおこなわなくても数週間で自然に消失する点です。

症状が消えると「治った」「別の軽い病気だった」と勘違いし、治療をやめたり検査を受けなかったりする人が多くいます。

しかし、病原体が体内で増殖を続ける無症状の期間に移行しただけで、梅毒は進行し続けています。

症状が消えたからと言って安易に完治したと考えず、性器や性器周辺にしこりや発疹などの症状が出た場合は速やかに受診しましょう。

かなり前の性行為が原因になっている(潜伏・見逃し)

梅毒の感染に心当たりがないと感じる原因は、かなり前の性的接触が原因になっている可能性があります。

性感染症の中でも、梅毒は感染時期と症状が現れるタイミング、または検査で陽性が出る時期が大きくずれる場合があります。

そのため、症状が出るまでに長期間の潜伏期間や、感染の見逃し期間があるため、直近の性行為だけを振り返り心当たりがないと感じてしまう方も少なくありません。

「梅毒に感染したのは最近の性行為だ」と決めつけず、数か月前まで振り返ってリスクのある性行為がなかったか確認してみましょう。

マッチングアプリや風俗など「単発の接触」を忘れている

梅毒の陽性になった方の中には、マッチングアプリや風俗などパートナー以外との単発的な接触を忘れている場合が多くあります。

マッチングアプリや飲み会の勢いなどによる一度だけの相手との接触は、記憶から抜け落ちてしまいやすい行為です。

特に、風俗以外での不特定多数との性行為の機会は、若年層を中心に増加しており、梅毒の感染経路となっています。

梅毒感染の心当たりを振り返る際は、全ての性的な接触の可能性を冷静に検討しましょう。

剃刀の共用や血液を介した接触など稀だがあり得る経路

梅毒は性的な接触が主な感染経路ですが、稀なケースとして血液や体液を介した接触感染も考えられます。

梅毒トレポネーマは血液中に存在するため、感染者の血液が非感染者の傷口や粘膜に直接触れると感染リスクが生じます。

特に、カミソリは使用時に傷ができて血液に触れやすいため、感染者との共有は感染する可能性が高まるため避けなければなりません。

梅毒は性的な接触以外の感染は稀ですが、感染者の血液や体液を扱う際は細心の注意を払いましょう。

一度治療したあとに再感染している

以前、梅毒に感染したことのある方も中には「一度感染して治ったから、もう二度と感染することはない」と誤認している方も多いのではないでしょうか。

梅毒は適切な治療によって完治が可能な病気ですが、体内に病原体に対する永続的な免疫ができるわけではありません。

そのため、感染しているパートナーと再び性的な接触を持てば、何度でも再感染するリスクがあります。

パートナーの感染が疑われる場合や、感染リスクのある行為をした場合は、再感染の可能性も考慮して早期に治療を受けましょう。

日常生活で梅毒に感染する?しない?|安心していいことと注意すべきこと

梅毒は性行為以外でも感染のリスクがあると聞いて、不安に感じている方も多いのではないでしょうか。

ここでは、梅毒が日常生活で感染する可能性や安心して良い具体的な場面、注意すべきケースを解説します。

タオル・風呂・トイレ・プールなどでうつる可能性は?

梅毒は一般的な日常生活では感染しないといわれているため、過度に心配する必要はありません。

原因菌である梅毒トレポネーマは、熱や乾燥・低酸素状態といった体外の環境に対して非常に弱く、空気に触れるとすぐに感染力を失います。

そのため、不特定多数が利用するサウナや温泉・タオル・風呂・トイレ・プールなどでうつる可能性は極めて低いと考えられます。

自身やパートナー・家族が梅毒に感染した場合も、日常生活では移らないため安心しましょう。

食器の共用や軽いスキンシップは?

「キスで移る可能性があるなら食器の共有でも移る?」と不安に感じている方も多いでしょう。

食器の共用や軽いスキンシップなどでは、梅毒に感染するリスクは極めて低いといえます。

梅毒の病原体が体外では長く生存できず、感染が成立するにはしこりや潰瘍などの病変部位との直接的かつ濃厚な接触が必要です。

感染者と食器を共有したとしても、唾液に含まれる菌の量は少なく、感染するケースはほとんどありません。

逆に注意した方がよい具体的な場面

梅毒の病変が手足などに見える場合、日常生活でも接触による感染リスクが生じるため注意が必要です。

発疹や潰瘍などの病変部分は感染力が非常に高く、病原体が大量に存在しているため、直接触れることで感染する可能性があります。

感染者の手足の病変部分を長時間触っていたり、ケガなどで出血した際に、血液に直接触れたりする行為は危険です。

梅毒の病変が見える部位との濃厚接触や、血液が混ざるような行為は避けましょう。

梅毒が疑われるときの検査の受け方とタイミング

梅毒は、症状が自然に消えても治療をしなければ体内で病気が進行し続けるため、早期の検査と診断が非常に重要です。

病期が進行すると症状は悪化し、治療期間も長期化するため、梅毒が疑われる場合は、速やかに検査を受ける必要があります。

ここでは、検査を受けるべき診療科、具体的な検査方法と費用、そして正確な結果を得るためのタイミングについて解説します。

どの診療科を受診すべき?

一般的に、梅毒の感染が疑われる場合は、以下の診療科で検査・治療が受けられます。

  • 性病科
  • 泌尿器科
  • 婦人科
  • 皮膚科

梅毒は性感染症であるため、性感染症を専門とする性病科のクリニックがおすすめといえます。

また、梅毒は初期の症状としてしこりや潰瘍が現れるため、皮膚科での受診も可能です。

梅毒が疑われるような症状が出た場合は、まずは近くの医療機関を受診しましょう。

検査方法(血液検査)と費用のめやす

梅毒の検査は、主に血液中の抗体を検出する血液検査・抗体検査が基本です。

過去の感染履歴を確認するTP抗原法と、現在の病気の活動性を確認するSTS法を組み合わせて診断します。

一般的に、梅毒の検査は保険適用となり、3,000円〜5,000円が目安です。

性病専門クリニックでは自由診療となり、数千円~数万円かかる場合もあります。

検査費用は受診するクリニックによって費用が異なるため、受診前に確認してみましょう。

検査を受けるベストタイミングとウインドウ期

梅毒の検査を受けるタイミングは、検査方法によって異なりますが、ウインドウ期を考慮してより確実な結果を得るためには感染機会から4〜6週間以上経過後が適切といわれています。

ウインドウ期は体内に抗体が十分に作られておらず、検査で抗体や病原体を検出できない空白の期間を指します。

万が一、ウインドウ期に検査を受けてしまうと、感染しているのに陰性が出る「偽陰性」のリスクが高まるため注意が必要です。

梅毒は潜伏期間が長いため、感染の可能性がある性行為から4〜6週間以上経過した後に検査を受けましょう。

陽性だった場合の流れ

梅毒と診断された場合は、医師の指示に従い速やかに治療を開始するとともに、感染拡大を防ぐための対応が必要です。

陽性だった時の流れについては、有症状でRPR定量陽性や、無症状でRPR定量が16倍の患者については、保健所へ発生届の提出を求められます。

また、感染の時期や進行度を判断するための追加検査を受け、その後、抗菌薬による治療が開始されます。

性的接触のあったパートナーへは、梅毒の感染の疑いがある旨を必ず説明しましょう。

梅毒の治療の基本と治るまでに気をつけたいこと

梅毒は早期に発見されれば、適切な治療によって完治が期待できる病気です。

しかし、治療中や治療直後の行動を誤ると、再発や再感染のリスクがあるため、医師の指示を厳守し、慎重に対応することが求められます。

ここでは、梅毒の基本的な治療法と、治癒までの期間に特に注意すべき点について解説します。

治療はペニシリン系抗菌薬が基本

梅毒の治療は、梅毒トレポネーマに対する効果が高いペニシリン系抗菌薬が基本となります。

第1期、第2期など感染の初期段階であれば、比較的短期間で完治が期待できる点が特徴です。

ペニシリンにアレルギーがある場合は、ミノサイクリンなど他の治療薬を服用します。

治療中〜治療直後の性行為で気をつけること

梅毒の治療期間中や治療直後には、パートナーへの感染を防ぐための行動が重要です。

抗菌薬による治療を開始しても、すぐに体内の菌が完全に消滅するわけではありません。

医師の指示が出るまでは、性交渉やオーラルセックスなど、感染リスクのある性的な接触を控える必要があります。

また、性感染症はパートナーも治療をおこなわないと、治癒後に再び相手から感染する「ピンポン感染」のリスクが生じます。

梅毒の陽性が出た場合は、パートナーと共に、医師の指示に従って治療をおこないましょう。

自己判断で薬をやめない・市販薬に頼らない

梅毒の治療においては、患者の自己判断が病気の悪化を招く危険性があるため注意が必要です。

症状が消えたからといって、医師の指示なく抗菌薬の服用を中断すると、体内に菌が残って再発したり、菌に薬剤耐性を持たせてしまう可能性があります。

また、梅毒は市販薬では治癒しないため、薬局などで販売されている薬に独断で頼る行為は危険です。

治療薬は必ず医師の指示通りに最後まで服用し、完治を確認するための血液検査を完了させましょう。

パートナー・家族への伝え方と今後の予防策

梅毒の感染が判明した際、パートナーや家族への伝え方など、今後の予防策に不安を感じている方も多いでしょう。

ここでは、パートナーや周囲へ伝えるべき範囲や、今後の再感染を防ぐために実践すべき具体的な予防策について解説します。

「誰まで」「どこまで」伝えるかの考え方

梅毒の感染が判明した場合、性的接触のあったパートナー全員に伝える必要があります。

パートナーに症状が出ていなくても、感染している可能性が高く、早期の検査治療が重要です。

現在のパートナーだけでなく、以前関係のあった人など、感染が疑われる方には必ず伝えなければなりません。

また、家族など性的接触の可能性がない人には、梅毒が日常生活で感染する病気ではないことを説明しましょう。

感染拡大を防ぐための具体的な行動

梅毒の感染を防ぐためには、日々の予防意識と、早期発見のための行動が不可欠です。

性行為の際にはコンドームの適切な使用を徹底し、感染リスクを下げましょう。

また、性器や口唇にしこりや発疹など、感染症が疑われる症状があるときは性行為を控えます。

また、複数の性的パートナーがいる方などは、症状の有無にかかわらず、定期検査を受けましょう。

今後の再感染を防ぐためのセルフチェック習慣

梅毒は一度治癒しても再び感染する病気であるため、今後の再感染を防ぐための習慣を身につけることが大切です。

性行為の相手や時期を記録しておくと、再感染した際の感染源の特定や、適切な検査のタイミングを知る上で役立ちます。

また、梅毒の第1期や第2期の症状は自然に消えることがありますが「おかしい」と感じる症状が出たときは、自己判断せずに早期受診することを習慣づけましょう。

梅毒の感染経路に心当たりがない人のよくある質問(FAQ)

梅毒の診断を受けるとさまざまな疑問や不安を感じ、周囲に相談できずにいる方も多いのではないでしょうか。

心当たりのない梅毒の感染に悩む方が抱える、よくある疑問について解説します。

キスだけで本当に梅毒に感染しますか?

キスだけで梅毒に感染する可能性は、極めて低いとされていますが、病変の有無や接触の濃厚さによってはリスクが否定できません。

一般的に、通常の挨拶程度のキスでは感染しませんが、感染者の口唇や口腔内に梅毒の病変が存在し、ディープキスなどで病変部への濃厚接触があれば感染する可能性があります。

オナニーや手コキだけでも感染する可能性はありますか?

オナニーや手コキといった行為でも、体液や病変との接触がなければリスクは低いといえます。

しかし、感染者の精液や病変部から出る体液が、相手の皮膚の傷口や粘膜に触れるような状況が起きた場合は、理論上ゼロではないため注意が必要です。

生フェラだけなら大丈夫だと思っていました…

オーラルセックスは梅毒の重要な感染経路の一つであり「生フェラだけなら安全」という認識は誤りです。

梅毒トレポネーマは性器だけでなく口や喉の粘膜にも感染し、喉に感染した場合は「咽頭梅毒」を発症します。

オーラルセックスの際も、コンドームを使用するなど、適切な予防対策をおこないましょう。

一度治ればもう梅毒にはならないのですか?

梅毒は一度完治しても、何度でも感染する可能性があります。

パートナーが未治療のままでは再感染する可能性が高く、互いに移し合うピンポン感染が発生してしまいます。

再感染を防ぐためには、自分だけでなくパートナーと一緒に予防策を徹底しましょう。

妊娠中に梅毒だと分かったらどうなりますか?

妊娠中に梅毒と診断された場合、母子感染リスクが非常に高くなるため、速やかに対応する必要があります。

梅毒は妊娠中に適切な治療を開始することで、胎児への感染を防いだり、リスクを大幅に下げたりすることが可能です。

妊娠中の梅毒感染が判明した場合は、必ず主治医に相談し、指示に従って治療を進めましょう。

まとめ

「梅毒の感染経路に心当たりがない」という不安は、梅毒の潜伏期間の長さや無症状の時期、さらにオーラルセックスなどの見落とされやすい感染経路が存在することが原因です。

梅毒は早期に発見し、ペニシリン系抗菌薬で適切に治療すれば、完治が期待できます。

そのため、心当たりの有無にかかわらず、不安を感じた場合は早期に検査を受けることが最も重要です。

梅毒は再感染する可能性もあるため、コンドームの適切な使用や、パートナーと一緒に治療するなど、予防対策を徹底しましょう。

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