性器ヘルペスは性感染症のひとつですが、「実際どんな病気かよく知らない…」という人も少なくありません。
性器ヘルペスは誰でもかかる可能性がある性感染症で、症状が出たり治まったりを繰り返してしまうため、注意が必要です。
本記事では、性器ヘルペスについて主な症状から感染経路、検査と診断方法まで詳しく解説します。
性器ヘルペスと日常生活においての注意点や性器ヘルペスを予防するためにできることなども紹介いたしますので、ぜひ参考にしてください。
性器ヘルペスとは?
性器ヘルペスとは、単純ヘルペスウィルス1型(HSV-1)または2型(HSV-2)によって引き起こされる性感染症(STD)のひとつです。
単純ヘルペスウィルス1型(HSV-1)と2型(HSV-2)の主な違いは、感染部位と感染経路です。
単純ヘルペスウィルス1型(HSV-1)は主に口や唇に感染して“口唇ヘルペス”となり、2型(HSV-2)は主に性器に感染して性器ヘルペスを引き起こします。
特徴 | 単純ヘルペスウィルス1型 (HSV-1) | 単純ヘルペスウィルス2型 (HSV-2) |
---|---|---|
感染部位 | 主に口や唇 | 主に性器 |
感染経路 | キス、オーラルセックス | 性交渉 |
再発頻度 | 低い (ほとんど再発しない) | 高い (非常に高頻度で再発を繰り返す) |
性器ヘルペスは、感染すると2〜10日の潜伏期間を経て、性器にかゆみや違和感を伴う水ぶくれや、浅い潰瘍ができます。
初感染時は38℃以上の発熱を伴うこともあり、痛みが強すぎて排尿や歩行が困難になる場合もあります。
症状は2〜4週間で自然に治まりますが、抗ヘルペスウイルス薬を服用すれば1〜2週間で治ります。
残念ながら、ヘルペスウイルスは一度感染すると体内の神経に潜伏するため、現在の医療では完全に除去する方法はありません。
完治はしなくても、適切な治療と対策で症状をコントロールし、再発を予防することは可能です。
性器ヘルペスの主な症状
性器ヘルペスの症状は、感染の段階(初感染 / 再発)や性別によって異なります。
ここでは、初感染時の症状と男女で異なる症状の出方について詳しく解説します。
初感染時の症状
性器ヘルペスに初めて感染した時(初感染)は、感染していたウイルスが再発する時と比べて、症状が強く、全身に影響が出やすいのが特徴です。
性器ヘルペスの初感染時の主な症状は、以下の通りです。
- 外陰部の不快感
- 赤み・かゆみ・ヒリヒリ感
- 水ぶくれ(小水疱)、潰瘍
- 排尿痛
- リンパ節膨脹
上記以外にも全身症状が現れることがあります。
- 発熱
- 倦怠感・全身のだるさ
- 頭痛
- 筋肉痛
- 寒気や悪寒
強い痛みや不快感を伴うことが多いので、性器ヘルペスの症状が疑われる場合は、できるだけ早く医療機関を受診して治療を開始することが大切です。
早期に治療を始めることで、症状の治りを早め、その後の再発を抑える効果も期待できます。
男女で異なる症状の出方
性器ヘルペスは男女ともに感染する性感染症ですが、男女で症状の出方や影響の受けやすい部位、重症度が異なります。
- 外陰部だけでなく、腟や子宮頸部(体の奥)にも病変が広がりやすい
- 排尿が痛い・しみる
- 気づきにくい※膣や子宮頸部にあると病変が見えない
- 発熱やだるさが強く出ることがある
- 妊娠中は注意※赤ちゃんにうつるリスクがある
- 症状は主にペニス(亀頭や包皮)や陰嚢、肛門の周り
- 水ぶくれ・ただれ・ヒリヒリした痛み
- 見える場所にできるので気づきやすい
- 女性よりも排尿痛や全身症状は少なめ
ただ、男女どちらも共通して、水ぶくれ・痛み・かゆみ・リンパの腫れが出ることがあります。
性器ヘルペスの主な感染経路
性器ヘルペスの主な感染経路は、以下の通りです。
- 性行為
- オーラルセックス
- 皮膚や粘膜の直接接触(キスなど)
症状が出ているときは、とくに感染力が高いタイミングとなるので、注意が必要です。
また、免疫力が低下しているときには、再発しやすくなり、他人への感染力も高くなります。
睡眠不足や強いストレスなどは免疫を下げる原因となってしまうため、しっかりとバランスの良い食事や睡眠時間の確保などを心掛けましょう。
性器ヘルペスの検査と診断方法
性器ヘルペスの検査と診断は、主に問診と視診、そして病変部からの検体採取(ウイルス分離培養法・抗原検査・PCR法(遺伝子検査))によって行われ、血液検査が補助的に用いられることもあります。
これらの検査は、皮膚科、泌尿器科、婦人科などで受けることができます。
検査方法 | 特徴 | 注意点 |
---|---|---|
問診と視診 | ・症状・経過・性行為歴・再発歴の確認 →感染経路や初感染・再発の判別の手がかりに | ・聞かれたことには正直に正確に答えなければならない ・明らかな症状がある場合は、視診だけで診断がつくこともある |
ウイルス分離培養法 | ・もっとも確実な診断方法の一つ ・水疱や潰瘍からウイルスを採取して、細胞に感染させて増殖の有無を確認 | ・感染直後(初期)に行う必要がある ・結果が出るまで数日かかる |
抗原検査 | ・ウイルスのたんぱく質(抗原)を検出する迅速検査 ・検査が簡単で迅速(15〜30分程度) | ・発症部位にウイルス抗原が十分に存在している必要がある ・再発では検出されにくいケースもある |
PCR法 (遺伝子検査) | ・分泌液からHSVのDNAを検出 ・感度・特異度ともに非常に高く、HSV-1とHSV-2の区別も可能 | ・発症部位の検体採取が必要 ・非常に信頼性が高いが、偽陽性・偽陰性に注意 |
血液検査 | ・血液中の抗体(IgG:既感染、IgM:初感染)を検出 ・過去の感染歴や無症候感染も把握できる ・症状がなくても検査可能 | ・初感染初期では抗体がまだできておらず、陰性になる場合があるため急性期には不向き ・再検査(2〜3週間後)での確認が必要な場合も |
性器ヘルペスの症状に心当たりがある場合は、自己判断せず、必ず医療機関を受診して、適切な診断と治療を受けるように心掛けましょう。
性器ヘルペスの治療法と再発の対処法
性器ヘルペスの症状が出た時には、抗ヘルペスウイルス薬で治療を行います。
性器ヘルペスは、一度感染するとウイルスが体内に潜伏するため完治は難しいとされています。
しかし、適切な治療と対処法によって症状をコントロールし、再発を抑えることが可能です。
ここからは、性器ヘルペスのウイルス薬と再発抑制療法について解説します。
性器ヘルペスのウイルス薬
主な抗ウイルス薬には、以下のような種類があります。
- アシクロビル(商品名:ゾビラックス®)
- バラシクロビル(商品名:バルトレックス®)
- ファムシクロビル(商品名:ファムビル®)
性器ヘルペスの抗ウイルス薬は、ヘルペスウイルスの増殖を抑えることで、症状を和らげ、治癒を早めるための薬です。
ウイルスを体内から完全に排除することはできませんが、症状をコントロールするために非常に効果的とされています。
再発抑制療法とは?
性器ヘルペスの再発抑制療法とは、抗ウイルス薬を毎日少量、継続的に飲み続ける治療法です。
これは、症状が出た時の治療とは異なり、再発そのものを“予防”することを目的としています。
再発抑制療法の対象となる人は、以下の通りです。
- 再発頻度が高い人(年に6回以上)
- 再発時の症状がつらい人
- パートナーへの感染を防ぎたい人
- 妊娠中の人
再発抑制療法は、再発を大幅に減らすことが可能で、再発した場合でも症状が非常に軽く済むメリットがあります。
薬を飲んでいる間は再発しにくくなりますが、ウイルスが完全に消えるわけではないことを覚えておきましょう。
性器ヘルペスと日常生活においての注意点
性器ヘルペスと診断された場合、日常生活でいくつかの注意点を守ることで、症状の悪化を防ぎ、再発を減らすことができます。
また、パートナーへの感染リスクを下げることも可能なので、注意点をしっかりと把握しておきましょう。
- 症状がある時は性行為を完全に避ける
- 患部に触れない、清潔に保つ
- タオルや下着の共有を避ける
- 免疫力を高く保つ
- 早期治療の徹底
性器ヘルペスの症状がでている時期は、性行為を避けることが大切です。
また、症状がでている時には患部に触れず、触ってしまった場合にはすぐに手洗いをしてください。
ウイルスが付着している可能性があるので、家族間であってもタオルや下着の共有はNGです。
免疫力が落ちてしまうと性器ヘルペスが再発しやすくなるので、バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動、ストレス管理を心がけましょう。
パートナーへの感染を防ぐには?
パートナーへの感染を防ぐためには、まずはパートナーと正直に話し合い、情報を共有することが重要です。
そして、性器ヘルペスの症状があるときは性行為を避けることを徹底してください。
症状がないときであってもコンドームを毎回最初から最後まで正しく使用することで、ウイルスが性器に直接触れる機会を減らし、感染リスクを下げることができます。
また、性器ヘルペスは妊娠・出産に影響を与える可能性があるウイルス感染症のため、正しい知識と対策が必要となります。
妊娠中に性器ヘルペスを発症した場合、もっとも懸念されるのが「新生児ヘルペス」で、新生児ヘルペスを発症してしまうと脳炎や全身感染など重篤な症状になることもあります。
とくにリスクが高いのは初感染である場合となるので、万が一感染が疑われる場合には、すぐに産婦人科を受診しましょう。
性行為の再開はいつから?
性器ヘルペスを発症した場合、性行為の再開は、症状が完全に治まってからが原則です。
症状がある期間はもっとも感染力が高い時期であるため、このタイミングで性行為を行うとパートナーに高確率で感染させてしまう恐れがあります。
- 初感染:2〜4週間程度
- 再発:1週間程度
見た目に症状がなくてもウイルスが排出されていることがあるため、注意が必要です。
再開時には、コンドームをしっかりと着用して、パートナーへの配慮を忘れずに行いましょう。
性器ヘルペスを予防するためにできること
性器ヘルペスを予防するためにできることは、以下の通りです。
- 性行為時の注意を徹底する
- パートナーとの情報共有
- 免疫力を高める生活習慣を身に着ける
性器ヘルペスの感染を完全に防ぐワクチンはまだ開発されていないため、予防するためには日常生活での注意と、感染リスクを減らす行動が非常に重要になります。
コンドームの正しい使い方
コンドームは、性器ヘルペスの感染を防ぐために有効な手段ですが、その効果は正しく使用されてこそ最大限に発揮されます。
コンドームの正しい使い方のポイントは、以下の通りです。
- 使用前の確認
有効期限とパッケージに破損がないか確認 - 装着のタイミング
性行為の前(挿入前)に必ず装着する - 装着方法
・先端の空気抜きをする
・ペニスの根元までしっかりと転がして装着 - 使用後の処理
射精後は勃起が収まる前に抜き、コンドームを押さえて精液が漏れないように注意する
性器ヘルペスの感染経路は皮膚や粘膜の直接接触のため、コンドームを使うことで感染リスクをある程度減らすことができます。
しかし、ウイルスはコンドームで覆われない皮膚にも存在するため、100%予防できるわけではないことを覚えておきましょう。
免疫力を高める生活習慣
免疫力を高める生活習慣のポイントは、以下の通りです。
- 十分な睡眠時間の確保
- バランスの良い食事
- 適度な運動
- ストレスを溜めない工夫
- 体を冷やさない
- 禁煙・節酒
これらを日常に取り入れることで、性器ヘルペスの再発予防につながります。できることから少しずつ始めてみましょう。
オーラルセックス時の注意点
オーラルセックスとは、口や舌を使って相手の性器やその周辺を刺激する性行為のひとつです。
オーラルセックス時の注意点は、以下の通りです。
- 症状があるときは避ける
→唇・性器に水ぶくれや違和感がある時は感染リスクが高い - 見た目が普通でも感染の可能性があることを理解する
- 口腔内の健康状態に注意する
→口の中に口内炎・歯肉炎・出血性の傷などがある場合、そこからウイルスが侵入しやすくなる
性器ヘルペスの感染歴や症状がある場合はその旨を、オーラルセックスを行う前にパートナーに正直に伝えましょう。
性器ヘルペスの合併症とリスクについて
性器ヘルペスは、特に初感染時や免疫力が低下している時に、より深刻な合併症やリスクが生じることがあります。
性器ヘルペスの主な合併症は、以下の通りです。
- 排尿困難:初感染時に起こりやすく、神経の炎症や痛みが原因
- 神経炎(仙骨神経根神経障害など):お尻、太もも、性器周辺に痛みやしびれが出ることがあり、数週間〜数ヶ月続く場合もある
性器ヘルペスの主なリスクは、以下の通りです。
- HIV感染リスクの上昇
→ヘルペスによる潰瘍(ただれ)があると、皮膚のバリアが破れ、HIVウイルスが体内に入りやすくなり、感染率が2〜4倍に上がるとも言われている - 妊婦への影響(新生児ヘルペス)
→妊娠後期に初めてヘルペスに感染すると、出産時に赤ちゃんへウイルスが感染し、新生児に重症化のリスクがある - パートナーへの感染
→症状がない時でもウイルスが排出されていて気づかず感染させる可能性
これらの合併症やリスクが心配な場合は、早めに医療機関を受診し、治療を行うことが大切です。
性器ヘルペスと似ている病気との違い
性器ヘルペスの症状は、他の性感染症や皮膚疾患と似ていることがあり、自己判断は難しいケースも少なくありません。
性器ヘルペスと似ている病気として挙げられるのが
- 尖圭コンジローマ
- 毛嚢炎
- 湿疹
- カンジダ膣炎など
ここからは、尖圭コンジローマとの違いと毛嚢炎・湿疹・カンジダとの違いについて詳しく解説します。
尖圭コンジローマとの違い
性器ヘルペスと尖圭コンジローマはどちらも性感染症ですが、原因ウイルス、見た目、治療法が大きく異なります。
性器ヘルペス | 尖圭コンジローマ | |
---|---|---|
原因ウイルス | 単純ヘルペスウイルス(HSV) | ヒトパピローマウイルス(HPV) |
症状の見た目 | 水ぶくれ・潰瘍 | カリフラワー状のイボ |
再発 | あり(HSVは体内に潜伏) | あり(イボが再発しやすい) |
治療法 | 抗ウイルス薬で症状を抑える | イボを除去 |
気になる症状がある場合は、できるだけ早く医療機関を受診して正確な診断を受けましょう。
毛嚢炎・湿疹・カンジダとの違い
性器ヘルペスは性感染症の一つで、特有の症状がありますが、他の皮膚トラブルと見た目が似ていることがあります。
性器ヘルペス | 毛嚢炎 | 湿疹 | カンジダ膣炎 | |
---|---|---|---|---|
原因 | 単純ヘルペスウイルス(HSV) | 細菌(黄色ブドウ球菌など) | アレルギー・摩擦・刺激 | 真菌 |
主な症状 | 水ぶくれ・潰瘍・痛み | 赤いニキビのようなできもの、膿、軽い痛み | かゆみ・赤み・かさつき・湿った皮膚 | 強いかゆみ、赤み、白くポロポロしたおりもの |
見た目 | 水ぶくれ・潰瘍 | 毛穴に一致した赤いできもの ※膿をもつこともある | 広がる赤みやかさぶた | 外陰部が赤くなり、白いカス状のおりもの |
再発 | あり(ウイルスが神経に潜伏) | 通常なし(慢性化しにくい) | 原因の刺激が続けば再発 | 抵抗力が落ちると再発しやすい |
感染性 | あり | なし(他人には基本うつらない) | 基本的に感染性なし | 感染性は低い |
治療法 | 抗ウイルス薬 | 抗生物質 | ステロイド軟膏・保湿 | 抗真菌薬 |
これらは、見た目だけでの自己判断は難しく、複数の病気が重なるケースもあります。
自己判断で市販薬を使用したり放置したりせず、少しでも不安な症状があれば、必ず医療機関を受診し、専門医に診てもらいましょう。
病院に行くべきタイミングと受診の流れ
性器ヘルペスの症状は、早く治療を始めるほど効果が高く、症状を軽く抑えられます。
そのため、少しでも「性器ヘルペスかもしれない」と思ったら、できるだけ早く病院を受診することが重要です。
次のような症状がある場合は、できるだけ早く受診しましょう。
- 性器やその周辺に小さな水ぶくれや赤いブツブツ
- チクチク・ヒリヒリする痛みや違和感
- ただれ・潰瘍
- 排尿時の痛み・しみる感じ
- 性交時の痛み
ここからは、受診する診療科の選び方や受診の流れを紹介します。
受診する診療科の選び方
性器ヘルペスの症状は、性器に現れるため、以下の診療科が専門となります。
- 女性:婦人科・皮膚科
- 男性:泌尿器科・皮膚科
性感染症内科や性病科がある病院を選ぶのもおすすめです。
受診の流れ
医療機関を受診する前に性器ヘルペスの可能性があることを伝えるとスムーズです。
受診の流れは、以下の通りです。
- 受付と問診票の記入
- 医師による診察(問診と視診)
※必要に応じて性器ヘルペスの検査や血液検査、その他の性感染症の検査をすすめられることがあります - 診断と治療方針の説明
- 治療開始
疑問や不安がある場合は、診察時に遠慮なく医師に相談してください。早期に適切な治療を開始することで、症状の悪化を防ぎ、快適な生活を取り戻すことができます。
オンライン診療や性病クリニックの活用も視野に入れて
性器ヘルペスの診断や治療において、オンライン診療や性病専門クリニックを活用される人も増えています。
オンライン診療であれば、自宅にいながらスマホやPCで診察を受けることが可能で、人目を避けられるのがポイントです。
ただ、初感染で重い症状がある場合は対面診療で診察を受けるのがよいでしょう。
性病専門クリニックは、性感染症に特化した専門クリニックのため、診断から治療までスムーズに行えるのが特徴です。
匿名での検査・受診が可能なクリニックも多く、プライバシーへの配慮がしっかりされているメリットもあります。
あなたの状況や症状に合わせて、最適な受診方法を選択しましょう。
性器ヘルペスでよくある質問
性器ヘルペスでよくある質問にお答えします。
性器ヘルペスはうつる前兆がありますか?
性器ヘルペスの感染前には、前兆となる症状(前駆症状)が現れることがあります。
症状としては、性器周辺のチクチク・ピリピリとした痛みやかゆみ、ヒリヒリとした灼熱感、違和感などが挙げられます。
これらの症状は、水ぶくれや潰瘍などが現れる数時間から数日前に現れることが多く、発熱や頭痛、倦怠感などの全身症状を伴う場合もあります。
性器ヘルペスの水ぶくれは潰してもいいですか?
性器ヘルペスの水ぶくれは潰してはいけません。
水ぶくれの中には多量のウイルスが含まれており、潰してしまうと感染拡大のリスクが非常に高いです。
また、潰してしまうと痛みや腫れが悪化したり、細菌感染を起こして化膿するリスクもあります。
水ぶくれが潰れてしまった場合、患部を清潔に保ち、早めに医療機関に相談するのがおすすめです。
まとめ
今回の記事のポイントは、以下の通りです。
- 性器ヘルペスは、単純ヘルペスウィルス1型(HSV-1)または2型(HSV-2)によって引き起こされる性感染症(STD)のひとつ
- ヘルペスウイルスは一度感染すると体内の神経に潜伏するため、現在の医療では完全に除去する方法はない
- 性器ヘルペスの初感染は、感染していたウイルスが再発する時と比べて、症状が強く、全身に影響が出やすい
- 検査と診断は、問診と視診、病変部からの検体採取(ウイルス分離培養法・抗原検査・PCR法(遺伝子検査))によって行われる
- 性器ヘルペスと診断された場合、日常生活の注意点を守ることで、症状の悪化を防ぎ、再発を減らすことができる
性器ヘルペスは、単純ヘルペスウィルスよって引き起こされる性感染症(STD)のひとつで、一度感染すると体内の神経に潜伏するため、完治することは難しいとされています。
しかし、適切な治療と対処法によって症状をコントロールし、再発を抑えることが可能です。
感染してしまった場合には、症状がある時は性行為を完全に避ける・患部に触れないなどの日常生活の注意点をしっかり守りましょう。
治療は主に抗ウイルス薬で行われ、再発頻度が高い人は再発抑制療法を受けることで再発の頻度を大幅に減らすことができますよ。
症状が気になったら川崎検査クリニックで確実な検査を
性感染症は放置すると重篤な合併症を引き起こす可能性があります。川崎検査クリニックでは川崎院・上野院で即日検査・完全匿名での検査が可能です。
家族や会社に知られる心配はございません。専門検査技師が常駐し、多くの検査項目で午前中までの来院で当日結果通知ができます。陽性の場合は症状に応じた治療を開始でき、院内処方で薬もスムーズに受け取れます。
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