『梅毒って一回治療したら
おわりじゃないの?』
このように考えられてる方、いませんか?
今回は、
『梅毒はどんな病気?』
『治療後の過ごし方』をお話しします。
『梅毒はどんな病気?』

初期に感染した場所からしこりや潰瘍、
リンパ節の腫れが症状として現れ
神経梅毒はどの病期でも起こり得ます
神経梅毒は梅毒のどの病期でも起こり得るもので、「何十年も経ってから」だけの合併症ではありません。
髄膜炎や脳血管障害、視力・聴力の異常といった早期神経梅毒は、感染後数週間〜数年で生じることがあります。
一方、精神症状や認知機能の低下を伴う進行麻痺、歩行障害(脊髄癆)などの晩期神経梅毒は、一般に感染後10〜30年を経て生じるとされています。
ただし免疫が低下している方では、晩期の症状がより早く現れることがあります。
さらに梅毒は免疫ができないので、
一度治っても何度でもかかる病気です。
『治療後の過ごし方』

何度もかからないためには
性行為時にコンドームを着用すること
パートナーとお話しされることも大事です。
なぜかというと妊活の際に
妊婦さんが感染してしまうと
胎盤を通して胎児に感染し、
流産や死産などの原因になったり
赤ちゃんに先天性障害がおこって
しまうこともございます。
妊活などの際は特に話し合われる事が
大切ですね。
治療後に検査の数値が上がったときの考え方
治療後の経過をみるときは、2種類の血液検査を区別して読むことが大切です。
TP抗体(トレポネーマ検査)は治療後も長く陽性が続くため、この数値が上がったことだけでは再発・再感染とは判断できません。
治療の効果を判定するときに使うのはRPR(非トレポネーマ検査)です。そのRPRも治療直後に一時的に上がることがあり、1〜2段階程度の変動だけでは直ちに治療失敗とは言えません。
RPRが4倍(希釈2段階)以上上がり、その上昇が続いている場合は再感染や治療失敗を疑い、性的接触の状況や症状をあわせて確認します。
再感染時や再び数値が上がってしまったとき、早期発見できるよう定期的な検査を行うことが必要だと考えます。
再感染時や再び数値が上がってしまったとき、
早期発見できるよう定期的な検査を行うこと
が必要だと考えます。
最後に
梅毒は一回治療したら終わり、だけでなく
定期的な検査を行うこと、
梅毒という病気について
よく知ることが大事です。
参考文献
- 国立健康危機管理研究機構(JIHS)「梅毒」https://id-info.jihs.go.jp/infectious-diseases/syphilis/index.html
- 厚生労働省「性感染症」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/seikansenshou/index.html
- 米国CDC「About Syphilis」https://www.cdc.gov/syphilis/about/
- 米国CDC「Syphilis – STI Treatment Guidelines」https://www.cdc.gov/std/treatment-guidelines/syphilis.htm
- 米国CDC「Neurosyphilis, Ocular Syphilis, and Otosyphilis」https://www.cdc.gov/syphilis/hcp/neurosyphilis-ocular-syphilis-otosyphilis/index.html
この記事の監修者
監修:川崎検査クリニック川崎院 院長 大宅裕之|最終更新日: 2026年8月21日

