梅毒の治療方法と流れ|注射・内服薬と治療開始直後の反応

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梅毒は、ペニシリン系の抗菌薬で治療できる性感染症です。川崎検査クリニック上野院では、注射による治療と内服薬による治療の2通りをご用意しており、ご希望やライフスタイルに合わせてお選びいただけます。

このページでは、それぞれの治療の流れ、病期によって治療期間が変わること、治療後の経過観察、そして治療開始直後に起こることがある反応について説明します。梅毒の症状や検査については 梅毒の症状と検査について のページをあわせてご覧ください。

当院の梅毒治療は「注射」と「内服薬」の2通り

どちらもペニシリン系の抗菌薬を使う治療です。通院の回数や治療にかかる期間が異なるため、下の表で違いをご確認ください。

注射による治療内服薬による治療
使用するお薬ステルイズ®水性懸濁筋注シリンジ(ファイザー株式会社)ペニシリン系のカプセル錠の抗菌薬
回数・服用早期梅毒は単回。後期梅毒は週に1回、計3回の筋肉内注射1日3回の服用を継続
検査のタイミング注射後4週間後に再検査2週間ごとに検査
期間の目安単回、または3週間にわたる注射最大16週まで
主なメリット飲み忘れがない。他人に見られる心配がない注射の痛みがない
主な注意点注射による痛みを伴う。ペニシリンアレルギーの方は禁忌毎日決まった回数の服薬が必要。ペニシリン系抗生物質に過敏症の既往歴がある方は禁忌
受付

注射による治療

海外では一般的に行われている治療方法です。日本では2021〜2022年にかけて承認されました。当院では、ファイザー株式会社の『ステルイズ®水性懸濁筋注シリンジ』(有効成分:ベンジルペニシリンベンザチン水和物)を使用します。

早期梅毒であれば単回注射します。後期梅毒であれば週に1回、計3回、筋肉内に注射します。注射後4週間後に再検査を行います。

注射による治療のメリットと注意点

ペニシリンアレルギーの方は禁忌のため、注射治療が受けられません。問診の際に、これまでのお薬でアレルギー症状が出たことがあるかを必ずお知らせください。

デメリットとして注射による痛みが伴いますが、メリットとして内服薬と比べて飲み忘れがない、他人に見られる心配がないことが挙げられます。仕事や生活の都合で毎日の服薬を続けにくい方、お薬を自宅に置いておきたくない方に向いた方法です。

掃除

内服薬による治療

いままで日本国内で取り扱われていた治療方法です。当院ではカプセル錠の抗菌薬を1日3回服用いただき、2週間ごとに検査を行い、最大16週まで飲み続けます。

症状が消えても体の中から病原体がいなくなったとは限らないため、自己判断で服用を中断しないでください。飲み忘れが続くと治療期間が延びることがあります。飲み忘れたときの対応は、次の受診時に医師へご相談ください。

ペニシリン系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある方は、禁忌のため服用ができません。

病期によって治療の期間は変わります

梅毒は、感染からの経過と症状によって病期が分かれます。国立健康危機管理研究機構(JIHS)の感染症情報では、早期顕症梅毒(1期・2期)、無症候梅毒、後期顕症梅毒などに整理されており、治療は主にペニシリン系抗菌薬によって行われるとされています。

当院の治療でも、この病期の違いがそのまま治療の長さに反映されます。注射の場合、早期梅毒は1回で完了しますが、後期梅毒では週に1回、計3回の注射が必要です。内服薬の場合も、検査値の推移によって服用を続ける期間が変わり、最大16週まで続けることがあります。

どちらの治療を選ぶか、どのくらいの期間が必要になるかは、血液検査の結果と診察のうえで判断します。「症状が出てからどのくらい経ったか分からない」という場合でも、まずは検査を受けていただくことから始められます。

治療後の経過観察について

梅毒の治療は、お薬を使い終えた時点で終わりではありません。治療のあとに検査の値がどう変化したかを確認するところまでが一連の流れです。

当院では、注射による治療の場合は注射後4週間後に再検査を行います。内服薬による治療の場合は、服用中も2週間ごとに検査を行い、血液検査の値の推移を確認しながら、治療を続けるかどうかを判断します。

治療を終えたあとも、血液検査の値はすぐにゼロになるわけではありません。医師から経過観察の終了をお伝えするまでは、自己判断で通院をやめないようにしてください。

また、パートナーが感染したままだと、治療が終わったあとに再び感染することがあります。JIHSも、早期の診断・治療とあわせて性的パートナーへの検査の勧奨が重要であるとしています。心当たりのある方には、あわせて検査をご案内ください。

内服

治療開始直後に起こることがある反応について

治療開始後、数時間でトレポネーマ(病原体)が破壊された事による症状が出ることがあります。ヤーリッシュ・ヘルクスハイマー反応と呼ばれるものです。

主な症状
39℃前後の発熱、全身倦怠感、悪寒、頭痛、筋肉痛、発疹の増悪

これらの症状は薬による副作用ではないため、治療は続けていきます。症状が現れない方もいます。多くは1〜2日で症状が治まります。

あらかじめ起こりうると知っておくことで、慌てずに対応できます。症状が強いとき、2日以上続くとき、いつもと違うと感じたときは、自己判断で治療を中断せず当院までご連絡ください。

検査・料金・ご来院について

治療の前には、まず梅毒に感染しているかどうかを血液検査で確認します。当院は予約不要・匿名での検査にも対応しています。ご来院前にWEB問診を済ませておくと、受付から検査までの待ち時間を短くできます。

詳細は当院にお問い合わせください
tel:050-1730-2764
mail:kawasakikensa-clinic-ueno@luna-dr.com

この記事の監修者

監修: 川崎検査クリニック川崎院 院長 大宅裕之(医師)

最終更新日: 2026年8月26日

参考文献