梅毒の検査は、感染の機会(心当たりのある行為)から1か月後に受けられます。それより早い時期は、感染していても抗体がまだ十分に作られておらず、検査で陰性と出てしまう(偽陰性)可能性があります。そのため、1か月たつ前に受けて陰性だった場合は、1か月たってから改めて検査を受ける必要があります。しこり・ただれ・発疹などの症状が出ている場合は、時期を待たずにご相談ください。
この記事では「梅毒の検査はいつから受けられるか」「何日後なら受けてよいか」に絞って、早すぎる検査が陰性になる理由、陰性でも再検査が必要になるケース、川崎検査クリニック上野院での梅毒検査(TP抗体・RPR定量)と結果が出る時期を解説します。
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梅毒検査はいつから?行為から何日後に受けられるか
梅毒検査をいつから受けられるか(検査を受けられる期間の目安)は、感染の機会から1か月後です。上野院では、1か月経過していれば梅毒の検査を受けていただけます。ほかの性病とは時期が違うため、同じ日に受けた行為でも、検査を受けられる日は項目ごとに異なります。
| 検査項目 | 受けられる時期 | 採取する検体 |
|---|---|---|
| 梅毒 | 感染の機会から1か月後 | 血液 |
| HIV | 感染の機会から4週間 | 血液 |
| クラミジア・淋菌・マイコプラズマ・ウレアプラズマ | 行為から24時間以上 | 尿(のどはうがい液) |
たとえば行為から1週間の時点では、クラミジア・淋菌などは検査できますが、梅毒はまだ時期が来ていません。その場合は、先に24時間以上たった項目を調べ、梅毒は1か月たってから受けるという分け方もできます。病気ごとの時期をまとめた早見表は 性病検査はいつから受けられる?病気別の早見表 をご覧ください。
なぜ行為の直後や1週間後では早すぎるのか
梅毒の検査は「抗体」を調べる血液検査
梅毒の検査は採血による血液検査です。国立健康危機管理研究機構(JIHS)は、梅毒の診断について、カルジオリピンを用いた非トレポネーマ抗体(当院のRPR定量)と、トレポネーマ特異抗体(当院のTP抗体)の両方を測定して病期と活動性を判定すると説明しています。つまり梅毒の検査は、病原体そのものではなく、感染に反応して体がつくる抗体を見ています。
感染直後は抗体が十分に作られていないため、偽陰性になる可能性があります。行為の翌日や数日後に検査をして陰性でも、「感染していない」とは言い切れません。梅毒の検査を感染の機会から1か月後としているのはこのためです。
潜伏期間(症状が出るまで)と、検査を受けられる時期は別もの
JIHSによれば、梅毒は性的接触後、2〜4週間程度の潜伏期ののち、感染した部位にしこりやただれ(硬性下疳)、痛みのないリンパ節の腫れが出てきます(第1期)。これは症状が出るまでの期間で、検査を受けられる時期とは別の考え方です。症状が出ていないから感染していない、ということでもありません。
梅毒の症状は痛みがないことが多く、治療をしなくても自然に消えることがあるため見逃されやすい病気です。初期症状の経過は 梅毒初期に見られる症状とは?、潜伏期間については 梅毒の潜伏期間 でくわしく解説しています。
症状が消えても治ったわけではない|治療しなかった場合の経過
厚生労働省は、梅毒を治療しなかった場合の典型的な経過を次のように説明しています。
| 時期 | 主な症状(厚生労働省「梅毒に関するQ&A」) |
|---|---|
| Ⅰ期(感染後数週間) | 梅毒トレポネーマが侵入した部位(主に口の中、肛門、性器など)にしこりや潰瘍ができることがある。股の付け根(鼠径部)のリンパ節が腫れることもある。痛みを伴わないことが多く、治療をしなくても自然に軽快するが、ひそかに病気が進行する場合がある |
| Ⅱ期(感染後数か月) | 感染から3か月程度で、「バラ疹」とよばれる淡い赤い色の発疹が、手のひら・足の裏・体幹部などに出ることがある。数週間以内に自然に軽快するが、梅毒が治ったわけではなく、一旦消えた症状が再びみられることもある |
| 晩期(感染後数年) | ゴム腫とよばれる腫瘤や、心血管・神経の合併症が起こることがある(現在では稀とされる) |
つまり、しこりや発疹が消えたことは「治った」サインではありません。厚生労働省は「梅毒が疑われる症状や感染の心当たりがあれば、病期にかかわらず早めに医療機関を受診するようにしましょう」としています。症状が出たり消えたりした場合も、時期を満たしていれば血液検査で確かめられます。
どんな行為のあとに梅毒の検査が必要か
厚生労働省は梅毒の感染経路について「主に、粘膜や皮膚が、梅毒の病変部位と直接接触することで感染します。具体的には、性器と性器、性器と肛門(アナルセックス)、性器と口の接触(オーラルセックス)等です」と説明しています。挿入の有無ではなく、粘膜や皮膚が病変と触れたかどうかが問題になります。
- オーラルセックス(フェラ・クンニ):性器と口の接触にあたります。くわしくはフェラで梅毒はうつる?をご覧ください
- 素股など、挿入のない性器同士・性器と皮膚の接触:性器と性器の接触にあたります。くわしくは素股で性病はうつる?をご覧ください
- 風俗の利用:店種によって行為が違うため、風俗で性病にかかる確率は?行為別リスクで確認できます
コンドームを使っていても梅毒の検査が必要な理由
厚生労働省は、性交渉の際はコンドームを適切に使用するよう勧めたうえで、「コンドームが覆わない部分から感染する可能性もあるため、コンドームで100%予防できると過信はしないようにしましょう」としています。コンドームを着けていた場合も、心当たりがあれば1か月後の検査で確認してください。受診の際は、感染の可能性がある時期やコンドームの使用状況を医師に伝えると、結果を正確に判断しやすくなります(厚生労働省 梅毒Q&A)。
陰性でも再検査が必要になる3つのケース
- 1か月たつ前に検査を受けて陰性だった:感染直後で抗体が十分に作られていなかった可能性があります。感染の機会から1か月たってから、改めて検査を受けてください
- 検査のあとに、しこり・ただれ・発疹などの症状が出た:時期を待たずにご相談ください。症状は口・のどや性器、手のひら・足の裏などに出ることがあります
- 検査のあとに、新しい感染の機会があった:前回の陰性は、その後の行為には当てはまりません。新しい行為の日から数えて1か月後が、次に検査を受けられる時期です
「1か月たってから受けた検査で陰性」であれば、その行為についての梅毒の検査としては時期を満たしています。結果の見方(TP抗体とRPR定量の組み合わせ)は 梅毒検査でわかること|TP抗体・RPR定量の見方 にまとめています。
1か月たっていれば、上野院では予約不要・匿名で梅毒の検査を受けられます。→ 来院予約はこちら(WEB問診・1分)
上野院の梅毒検査|検査項目と結果が出る時期
TP抗体とRPR定量の2項目を、1回の採血で
- TP抗体:梅毒トレポネーマに感染したことがあるかを調べます。治療を終えたあとも陽性のままになることがあります
- RPR定量:現在の病気の勢いを数値で示します。治癒の判定にはRPRを使います
- どちらも血液(採血)で調べます。尿や、患部を綿棒でぬぐう検査では梅毒は調べられません
結果が出る時期
結果の目安は項目ごとに異なり、TP抗体(定性)は13:00までの採取で当日19時ごろ、RPR定量は翌日19時ごろです。梅毒の検査で「30分」「1時間」で結果が出るものは当院にはありません。
即日検査をご希望の場合、13:00までの検体採取で最短当日19時頃に結果をお知らせします(14:30以降の採取は翌日19時まで)。
即日で結果を受け取るための条件は 性病検査を即日結果で受けるには? にまとめています。
上野院の実測データ
川崎検査クリニック上野院で梅毒(TP抗体)の検査を受けた方の陽性率は3.5%(1,577件中55件・集計期間 2024年7月13日〜2026年8月31日)でした。
これは当院で検査を受けた方のうち陽性だった割合で、1回の行為で感染する確率ではありません。項目別の内訳は 性病検査の陽性率データ(上野院実測) をご覧ください。オーラルセックスでの梅毒については フェラで梅毒はうつる? で解説しています。
梅毒が陽性だった場合
- 早期の治療で完治が可能:厚生労働省は「梅毒は早期の適切な抗菌薬治療で完治が可能です」としています。梅毒にはペニシリン系などの抗菌薬が有効です
- 自己判断で治療を中断しない:症状が良くなっても、医師の許可を得るまでは自己判断で内服を中断しないこと、医師が安全と判断するまでは性交渉等を控えることが求められています
- パートナーも検査を:感染の可能性がある周囲の方(パートナー等)も検査を受け、必要に応じて治療を受けることが重要です
- 完治しても再び感染しうる:梅毒が完治しても今後の新たな感染を予防できるわけではなく、適切な対策が取られていなければ再び梅毒にかかる可能性があります
出典: 厚生労働省「梅毒に関するQ&A」。
費用・検査セット
梅毒は単独でも、ほかの項目とのセットでも検査できます。料金は 性病検査メニュー・料金一覧 をご覧ください。
- 初めて検査A(15項目): 49,800円
- 初めて検査B(11項目): 39,800円
- コンプリート検査(18項目): 64,800円
診療時間(上野院): 11:00〜13:30/14:30〜20:00(休診日なし・土日祝も同じ時間帯)
アクセス: JR上野駅 徒歩4分/上野御徒町駅 徒歩2分/JR御徒町駅 徒歩3分
予約不要・匿名で受けられます。保険証も必要ありません。→ 来院予約はこちら(WEB問診・1分)
よくある質問
当院では、感染の機会から1か月経過していれば梅毒の検査を受けていただけます(院内の基準)。1か月より前の検査は、感染直後で抗体が十分に作られていないため偽陰性になる可能性があります。1か月たってから受けた検査で陰性でも、その後にしこり・ただれ・発疹などの症状が出た場合や、新しい感染の機会があった場合は、改めてご相談ください。
当院では、梅毒の検査を受けられる時期を「感染の機会から1か月後」としています。なお4週間はHIV検査を受けられる時期の基準です。1か月に満たない時期に梅毒の検査を受けて陰性だった場合は、感染の機会から1か月たってから改めて検査を受けてください。症状が出ている場合は、時期を待たずにご相談ください。
感染の機会から1か月後に受けられます。行為の翌日や数日後では、感染していても抗体がまだ十分に作られておらず、陰性と出てしまう可能性があります。同じ行為でも、クラミジア・淋菌などは24時間以上、HIVは4週間と、項目ごとに受けられる時期が違います。
採血による血液検査です。川崎検査クリニック上野院では、梅毒TP抗体検査とRPR定量検査の2項目を1回の採血で確認します。結果の目安は、TP抗体(定性)が13:00までの採取で当日19時ごろ、RPR定量が翌日19時ごろです。予約不要・匿名で受けられます。
症状が消えても、梅毒が治ったとは限りません。厚生労働省は、感染後数週間で出るしこりや潰瘍は治療をしなくても自然に軽快するものの、ひそかに病気が進行する場合があり、感染から3か月程度で出る発疹(バラ疹)も数週間以内に消えますが梅毒が治ったわけではないと説明しています。感染の心当たりがあれば、症状の有無にかかわらず、感染の機会から1か月後に血液検査で確認してください。
厚生労働省によると、ほとんどの医療機関で血液検査が可能で、地域によっては保健所などで匿名・無料で検査ができるところもあります。川崎検査クリニック上野院では、予約不要・匿名で梅毒の検査を受けられ、TP抗体(定性)は13:00までの採取で当日19時ごろに結果が出ます。
まとめ
- 梅毒の検査は感染の機会から1か月後に受けられる
- 早すぎる検査は、抗体が十分に作られておらず偽陰性になる可能性がある
- 1か月たつ前の陰性・検査後の症状・新しい感染の機会があれば再検査が必要
- 潜伏期間(2〜4週間程度で症状)と、検査を受けられる時期は別もの
- しこりや発疹が消えても治ったわけではない。コンドームを使っていても、心当たりがあれば1か月後に検査を
- 上野院の梅毒検査はTP抗体とRPR定量の2項目(採血)。TP抗体は13:00までの採取で当日19時ごろ、RPR定量は翌日19時ごろ
参考文献
- 国立健康危機管理研究機構(JIHS)「梅毒」https://id-info.jihs.go.jp/infectious-diseases/syphilis/index.html
- 厚生労働省「梅毒」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/seikansenshou/syphilis.html
- 厚生労働省「梅毒に関するQ&A」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/syphilis_qa.html
- 厚生労働省「性感染症」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/seikansenshou/index.html
- 川崎検査クリニック上野院「性病検査の陽性率データ(上野院実測)」https://pcr.luna-dr.com/ueno/column/ueno-sti-positive-rate/
この記事の監修者
大宅 裕之(おおたく ひろゆき)/川崎検査クリニック川崎院 院長。2021年 山口大学医学部卒業。山口赤十字病院での勤務を経て、2025年より川崎検査クリニックにて男性専門の性感染症外来に従事。2026年7月、同院長に就任。検査から治療までの診療を行っています。
最終更新日: 2026年10月19日

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