オナクラ(手コキ店)は、手で触れるだけのサービスであれば、性病にかかるリスクは低い店種です。厚生労働省は性感染症について「性的接触により、口や性器などの粘膜や皮膚から感染します」と説明しており、手でペニスに触れるだけの接触には、本番やフェラのような粘膜同士の接触がありません。ただし、オプションでキス・フェラ・素股が加わった場合や、相手の手や性器にできもの・ただれ(病変)があった場合はリスクが変わります。とくに梅毒は、厚生労働省が「主に、粘膜や皮膚が、梅毒の病変部位と直接接触することで感染します」としている病気です。
この記事では、「確率は◯%」という数字の代わりに公的機関の資料と当院の実測データで目安を示し、手だけの場合とオプションがあった場合の違い、梅毒はうつるのか、そして行為の何日後から検査で分かるかを整理します。風俗全般の行為別リスク比較は風俗で性病にかかる確率の記事、フェラ・クンニが中心のデリヘルはデリヘルで性病になる確率の記事、本番ありのソープはソープで性病になる確率の記事をご覧ください。
オナクラで性病になる確率は?数字で分かっていること
「1回の利用で感染する確率」は、病原体の種類、相手が感染しているかどうか、行為の内容によって大きく変わるため、オナクラで性病にかかる確率を示した公的な数値はありません。代わりに、次の情報が判断の目安になります。
厚生労働省が示していること
- 性感染症は「性的接触により、口や性器などの粘膜や皮膚から感染します。オーラルセックス(口腔性交)やアナルセックス(肛門性交)などでも感染します」(厚生労働省「性感染症」)
- 梅毒は「主に、粘膜や皮膚が、梅毒の病変部位と直接接触することで感染します。具体的には、性器と性器、性器と肛門(アナルセックス)、性器と口の接触(オーラルセックス)等です」(厚生労働省 梅毒Q&A)
- オーラルセックスには「口(くちびる、口内の粘膜、のどを含みます)から性器へ、性器から口へ、の二通りの感染がありえます」(厚生労働省 オーラルセックスQ&A)
- HIVについては「唾液、涙、尿などの体液では他のヒトに感染させるだけのウイルス量は分泌されていません」「傷のない皮膚からは感染しません」(厚生労働省 HIV検査・相談マップ)
つまり、問題になるのは「オナクラを利用したかどうか」ではなく、粘膜や病変部と触れる接触があったかどうかです。
当院の実測データ
川崎検査クリニック上野院で検査を受けた方のうち、陽性だった割合です(集計期間 2024年7月13日〜2026年8月31日)。オプションのキスやフェラで関わる「のど」と、皮膚や粘膜の病変からうつる梅毒の値を示します。
| 検査項目 | 検査数 | 陽性数 | 陽性率 |
|---|---|---|---|
| 咽頭淋菌(うがい液) | 2,198件 | 101件 | 4.6% |
| 咽頭クラミジア(うがい液) | 2,243件 | 49件 | 2.2% |
| 梅毒(TP抗体・血液) | 1,577件 | 55件 | 3.5% |
🚨 この数字は「当院で検査を受けた方のうち陽性だった割合」です。オナクラで感染する確率ではありません。症状や心当たりがあって来院した方を含む一方、定期検査目的で症状のない方も多く含まれます。項目別の詳細は性病検査の陽性率データ(上野院実測)に掲載しています。
オプションがあった、できものに触れたかもしれないなど心当たりがあれば、上野院なら予約不要・匿名で当日検査が可能です。→ 来院予約はこちら(WEB問診・1分)
手だけなら低い理由と、リスクが上がる場面
オナクラは「手コキ中心で本番がない」店種です。リスクは店種名ではなく、実際にどんな接触があったかで決まります。
| オナクラで起こりうる接触 | うつりうる主な性病 | 検査する場所 |
|---|---|---|
| 手でペニスに触れるだけ | 粘膜同士の接触がなく、リスクは低い | 症状が出た場合や不安が残る場合に受診 |
| オプションのフェラ(相手の口がペニスに触れる) | クラミジア・淋菌・マイコプラズマ・ウレアプラズマ(尿道)、梅毒・ヘルペス | 尿・血液(梅毒) |
| オプションのキス(自分の口が触れる) | のどのクラミジア・淋菌、梅毒 | のど(うがい液)・血液(梅毒) |
| オプションの素股(性器と性器・皮膚が擦れ合う) | クラミジア・淋菌、梅毒・ヘルペス・尖圭コンジローマ | 尿・血液(梅毒)・症状のある部位 |
| 相手の手や性器の病変(できもの・ただれ)に触れた | 梅毒(病変部位との直接の接触で感染) | 血液(梅毒) |
フェラやキスで起こる感染についてはフェラで性病になる確率の記事とキスでうつる性病の記事で詳しく解説しています。手コキ中心のサービス全般(メンズエステなど)については手コキ・メンズエステで性病はうつるかの記事もご覧ください。
オナクラで梅毒はうつる?
手で触れられるだけで、相手の手に病変がなければ、梅毒がうつる機会は限られます。一方で梅毒は、厚生労働省が「主に、粘膜や皮膚が、梅毒の病変部位と直接接触することで感染します」と説明するとおり、挿入がなくても病変部との接触でうつる病気です。オプションでキスやフェラ、素股があった場合は「性器と口の接触」「性器と性器の接触」にあたり、感染の機会になります。
また厚生労働省は、コンドームについて「コンドームが覆わない部分から感染する可能性もあるため、コンドームで100%予防できると過信はしないようにしましょう」としています。梅毒は症状が出ないこともあるため、心当たりがあれば行為から1か月後に血液検査で確認してください。
お店の設備やタオルでうつることは?
米国CDCは、梅毒は便座・浴槽・プール・衣類の共用などではうつらない、ヘルペスは便座・寝具・プールからはうつらないとしています。気にすべきなのは場所や備品ではなく、そこで行った性的接触です。性行為の経験がまったくない場合の感染経路については性行為の経験がなくても性病になるかの記事で解説しています。
「本番がないから検査はいらない」とは言い切れない理由
- オプションの有無は記憶があいまいになりやすい。キスやフェラ、素股が少しでもあれば、手だけの場合とは別のリスクになります。どの接触があったかを振り返って検査を選んでください
- 感染しても症状が出ないことが多い。厚生労働省は性感染症について「感染しても、すぐに症状が出ず比較的軽い症状にとどまる場合や無症状のままだったり、一度症状がでても感染力があるまま症状が消えることもあります」と説明しています
- のどの感染は尿検査では分からない。キスがあった場合ののどのクラミジア・淋菌は、うがい液の検査が必要です。当院で尿とのどの両方を検査した方のデータ(川崎院・上野院の合算・同期間)では、のどが陽性だった方の75.3%は尿が陰性でした(クラミジア・淋菌・マイコプラズマ・ウレアプラズマの6項目の合算)
手だけで終わり、症状もない場合はリスクは低いと考えられます。オプションがあった、相手の皮膚にできものがあった、あとから症状が出たという場合は、検査で確かめるのが確実です。
いつから検査を受けられるか(行為からの日数)
検査で分かるようになる時期は項目ごとに異なります。上野院で受けられる時期の目安は次のとおりです。
| 検査項目 | 受けられる時期 | 採取する検体 |
|---|---|---|
| クラミジア・淋菌・マイコプラズマ・ウレアプラズマ | 行為から24時間以上 | 尿。のどはうがい液(綿棒でのどの奥をぬぐう必要はありません) |
| 梅毒 | 行為から1か月後 | 血液(TP抗体・RPR定量) |
| HIV | 行為から4週間 | 血液 |
| ヘルペス | 水ぶくれ・ただれなどの症状が出た時点 | 視診・皮膚擦過 |
| 尖圭コンジローマ(HPV) | イボ・できものなどの症状が出た時点 | 皮膚擦過 |
フェラや素股のオプションがあった場合は24時間以上たった時点で尿の検査、キスがあった場合はのど(うがい液)の検査もあわせて受け、梅毒とHIVは時期が来てから血液で確認する、という進め方になります。のどの検査は専用の液体で約30秒うがいをするだけです。病気ごとの時期は性病検査はいつから受けられるかの記事にまとめています。
行為からの日数が経っていれば、上野院なら予約不要・匿名でその日に検査を受けられます。→ 来院予約はこちら(WEB問診・1分)
上野院での受け方
予約は不要です。検査は自由診療(保険適用外)の匿名検査のため、保険証のご提示も必要ありません。行為の詳細やお店の名前をお話しいただく必要はありません。
即日検査をご希望の場合、13:00までの検体採取で最短当日19時頃に結果をお知らせします(14:30以降の採取は翌日19時まで)。
- 約10分: 簡易ヘルペス検査(皮膚擦過・抗原検査)
- 当日19時頃(13:00までの検体採取): 淋菌・クラミジア・マイコプラズマ・ウレアプラズマ/梅毒TP抗体/HIVスクリーニング
- 2日以降: 一般細菌・カンジダ・トリコモナス・細菌定性検査(尿)が最短2〜5日、HPV型別検査が最短4〜17日
診療時間(上野院): 11:00〜13:30/14:30〜20:00(休診日なし・土日祝も同じ時間帯)
アクセス: JR上野駅 徒歩4分/上野御徒町駅 徒歩2分/JR御徒町駅 徒歩3分
よくある質問
オナクラで性病にかかる確率を示した公的な数値はありません。病原体の種類、相手の感染の有無、行為の内容で大きく変わるためです。手で触れるだけのサービスであれば粘膜同士の接触がなく、リスクは低いと考えられます。一方、オプションでキス・フェラ・素股があった場合は、口や性器の粘膜・皮膚が触れるため感染の機会になります。参考として、当院で検査を受けた方のうち梅毒が陽性だった割合は3.5%、咽頭淋菌は4.6%でした(上野院・集計期間 2024年7月13日〜2026年8月31日)。
手で触れられるだけで、相手の手に病変がなければ、梅毒がうつる機会は限られます。ただし厚生労働省は、梅毒は主に粘膜や皮膚が梅毒の病変部位と直接接触することで感染し、性器と口の接触でも感染すると説明しています。オプションでキスやフェラ、素股があった場合や、相手の手や性器にできもの・ただれがあった場合は、行為から1か月後に血液検査で確認してください。
手で触れるだけで終わり、症状もない場合は、性病にかかるリスクは低いと考えられます。ただし、キスやフェラ、素股などのオプションがあった場合、相手の皮膚にできものがあった場合、あとから排尿時の痛みやできものなどの症状が出た場合は、検査で確かめるのが確実です。性感染症は症状が出ないことも多いため、心当たりがあれば症状の有無ではなく時期で判断してください。
フェラがあった場合は尿道への感染を調べる尿の検査(クラミジア・淋菌・マイコプラズマ・ウレアプラズマ)と、血液での梅毒の検査が中心です。キスがあった場合は、のどのクラミジア・淋菌を調べるうがい液の検査もあわせて受けてください。当院のデータでは、のどが陽性だった方の75.3%は尿が陰性で、尿の検査だけではのどの感染を見逃すことがあります(川崎院・上野院の合算)。
項目によって異なります。上野院では、クラミジア・淋菌・マイコプラズマ・ウレアプラズマは行為から24時間以上で受けられ、のどはうがい液で調べます。梅毒は1か月後、HIVは4週間です。ヘルペスや尖圭コンジローマは、水ぶくれやイボなどの症状が出た時点で受診してください。
参考文献
- 厚生労働省「性感染症」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/seikansenshou/index.html
- 厚生労働省「梅毒に関するQ&A」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/syphilis_qa.html
- 厚生労働省「オーラルセックスによる性感染症に関するQ&A」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/oralsex_qa.html
- 厚生労働省「知っておきたい 性感染症の正しい知識」https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou_kouhou/kouhou_shuppan/magazine/202308_00001.html
- 厚生労働省 HIV検査・相談マップ「HIV・エイズって何?」https://www.mhlw.go.jp/hivkensa/knowledge/whatis/
- CDC「About Syphilis」https://www.cdc.gov/syphilis/about/
- CDC「About Genital Herpes」https://www.cdc.gov/herpes/about/index.html
- 川崎検査クリニック上野院「性病検査の陽性率データ(上野院実測)」https://pcr.luna-dr.com/ueno/column/ueno-sti-positive-rate/
この記事の監修者
大宅 裕之(おおたく ひろゆき)/川崎検査クリニック川崎院 院長。2021年 山口大学医学部卒業。山口赤十字病院での勤務を経て、2025年より川崎検査クリニックにて男性専門の性感染症外来に従事。2026年7月、同院長に就任。検査から治療までの診療を行っています。
最終更新日: 2026年10月12日

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