性病の薬を飲んでも治らない・再発する原因と正しい対処法

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薬を服用しても陰性にならない、症状が治らないことがあります。
「ちゃんと薬を飲んだのに、なぜ治らないのだろう」と不安に感じている方のために、考えられる原因と正しい対処法を解説します。

目次

薬を飲んでも性病が「治らない」と感じる主な原因

性病の治療薬を服用したにもかかわらず症状が続く、あるいは検査で陰性にならない場合、主に次の4つの原因が考えられます。

  • ①パートナーからの再感染:自分は治療が完了していても、パートナーが未治療だと性行為で再度感染する
  • ②服薬の中断・自己判断での服用量変更:症状が軽くなったからと自己判断でやめる、飲み忘れが多いなど
  • ③薬剤耐性菌:服薬中断などが引き金となり、薬が効きにくい菌が生き残ってしまう
  • ④陰性確認検査を受けないまま「治った」と思い込む:自覚症状の消失は治癒の証明にはならない

それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。

原因①:パートナーからの再感染

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パートナーからの再感染

ご自身の治療が完了していても、パートナーが治療を受けていない場合、性行為を通じて再度感染してしまうことがあります。
カップル・パートナー間では、症状がなくても同時に検査・治療を受けることが再感染の予防につながると一般的に考えられています。また、どちらかが感染していた場合は必ずパートナーの治療が完了するまで性行為は控えるようにしてください。当院での具体的な推奨方法については医師にご相談ください。

「自分は治療済みだから大丈夫」という思い込みが再感染の見落としにつながりやすいポイントです。パートナーの受診状況が分からない・確認しづらいという場合も、まずは自分自身が再検査を受けることで感染の有無を確認できます。

原因②・③:服薬中断と薬剤耐性菌

服用方法を守りましょう

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決められた期間・回数を守って服用する

例えば5日間飲むべき抗菌薬をよくなったから1日でやめてしまった、本当は1日3回飲まなければいけない抗菌薬を1回でやめてしまったなど、抗菌薬が中途半端に効いた状態になると、さらなる問題が起こります。

咳 くしゃみ

耐性菌が生き残り薬に弱い菌だけがいなくなるという、「耐性菌に甘く、耐性をもたない菌に厳しい」環境が体にできあがります。
「幅広い菌に効く抗菌薬」を「不十分な量や期間」服用する危険性が想像に難くないかと思います。
薬剤耐性菌は発生し、ときに体を飛び越えて人から人へ、また、人から環境へと拡散していきます。

薬剤耐性菌とは

感染症

細菌が1つ以上の抗菌薬に対して効かないことを指します。
薬剤耐性は、耐性を持たない別の細菌に伝達され、その細菌も薬剤耐性化になり、次々に連鎖していくことがあります。一度耐性化した菌に対しては、通常量・通常期間の抗菌薬では効果が得られにくくなるため、治療が長引いたり、別系統の薬剤への変更が必要になったりすることがあります。

薬剤耐性(AMR)は性感染症に限らず世界的な公衆衛生上の課題として位置づけられており、正しい服薬が耐性菌の拡大を防ぐ第一歩とされています。

原因④:陰性確認検査を受けていない

薬を飲み終えて症状が落ち着いても、体内から菌がいなくなったかどうかは自己判断できません。治療の効果を確認するためには、治療後に改めて検査を受ける「陰性確認検査」が重要です。

陰性確認検査を受けるタイミングは病原体や治療薬の種類によって異なります。たとえばクラミジアの場合、内服終了後の目安時期や治療終了の判断基準について、当院の別記事で院長確定内容を詳しく解説しています。
クラミジアの陰性確認検査タイミングを詳しく見る

他の性感染症についても目安時期は疾患・治療薬ごとに異なるため、自己判断で「治った」と判断せず、検査を受けたクリニックの指示に従って陰性確認検査を受けてください。

症状が続く場合は自己判断せず再受診を

残っているお薬を自己判断で飲むことは避けていただくことが大事です。
私たち一人ひとりが抗菌薬に対する正しい知識を持ち、正しい使い方をすることで薬剤耐性を広げないようにしましょう。
処方薬に対し不明点があれば病院に問い合わせをすることが大切です。症状が治らない、繰り返す場合は自己判断せず、再度検査を受けることをおすすめします。

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よくある質問(FAQ)

Q1. 症状が消えたら薬を飲むのをやめてもいいですか?
A. いいえ。自覚症状が消えても体内に菌が残っている場合があります。処方された期間・回数を最後まで守って服用してください。自己判断での中断は薬剤耐性菌の原因になります。
Q2. パートナーに症状がない場合も検査は必要ですか?
A. 必要です。症状がなくても感染している場合があるため、パートナーも同時に検査・治療を受けることが再感染の予防につながります。
Q3. 陰性確認検査はいつ受ければいいですか?
A. 疾患や治療薬によって目安時期が異なります。自己判断はせず、治療を受けたクリニックの指示に従ってください。
Q4. 余った薬を自己判断で飲んでもいいですか?
A. おすすめできません。症状が続く・繰り返す場合は自己判断で服薬を続けず、再度検査を受けてください。

まとめ

  • 薬を飲んでも治らないと感じる主な原因は、①パートナーからの再感染 ②服薬の中断・自己判断での変更 ③薬剤耐性菌 ④陰性確認検査未受診の4つ
  • 処方された期間・回数を最後まで守って服用することが薬剤耐性を防ぐ第一歩
  • 症状の消失は治癒の証明にはならないため、必ず陰性確認検査を受ける
  • パートナーとの同時受診・治療が再感染の予防につながる
  • 症状が続く・繰り返す場合は自己判断せず再受診を

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参考文献

監修: 川崎検査クリニック川崎院 院長 大宅裕之|最終更新日: 2026年8月17日

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この記事を書いた人

川崎検査クリニック医師(医師免許取得)。性病・STD専門外来を担当し、クラミジア・淋病・梅毒・HIV検査から治療まで幅広く対応。上野院・川崎院の2院を運営し、匿名・即日検査を提供。DoxyPEP(性病予防薬)やHIV-PEPなど最新の予防医療も実施。性感染症の早期発見・早期治療を通じて患者のQOL向上に取り組んでいる。

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