薄毛の原因は一つではありません。男性の薄毛で多いのは男性型脱毛症(AGA)で、男性ホルモンが毛の根元で作用の強い“活性型”に変わり、髪が育つ期間(成長期)が短くなって、毛が細く短くなることで起こると考えられています(日本皮膚科学会)。遺伝やストレス、生活習慣との関係もよく話題になるため、日本皮膚科学会の解説で言えることを下で整理します。脱毛症は種類によって原因も治療法も異なるため、気になり始めたら早めに医療機関で原因を確かめることが大切です。
AGAの原因
男性ホルモン(AGAが起こるしくみ)
髪の毛は、伸びる時期(成長期)と抜ける時期をくり返しています。日本皮膚科学会によると、男性型脱毛症では、ふつうは数年続く成長期が極端に短くなり、髪が十分に育たないまま短く細い毛に変わっていきます(ミニチュア化)。
このミニチュア化は男性ホルモン(アンドロゲン)の作用で起こります。毛の根元にある毛乳頭の細胞が男性ホルモンを受け取ると、酵素(5α-還元酵素)の働きで作用の強い“活性型”の男性ホルモンに変わり、これが髪をつくる毛母細胞の増殖を妨げることが最も大きな原因と考えられています。
遺伝・ストレス・生活習慣との関係
遺伝
「母方の祖父が薄毛だと遺伝する」といった話をよく耳にしますが、本記事が参考にしている日本皮膚科学会の解説では、男性型脱毛症の主な原因を前述の男性ホルモンの作用として説明しており、家系から発症を予測する方法は示されていません。ご家族に薄毛の方がいるかどうかにかかわらず、抜け毛や薄毛が気になり始めたら、診察で脱毛症の種類と進行度を確かめることをおすすめします。
ストレス
「ストレスで髪が抜ける」とよく言われますが、話はそれほど単純ではありません。日本皮膚科学会は円形脱毛症について、精神的なストレスの後に脱毛が始まる人もいる一方で、多くの人ではストレスと直接の関係なく症状が始まっており、ストレスは原因というよりも「きっかけ(誘因)」のひとつと考えられる、と説明しています。ウイルス感染症や肉体的な疲労、出産など、精神的なストレス以外がきっかけと考えられる人も多いとされます。
円形脱毛症とAGAは起こるしくみが異なります。抜け方が気になるときは、どの脱毛症にあたるのかを医師に確かめてもらうことが大切です。
生活習慣
日本皮膚科学会は、これをすれば髪が抜けなくなるという特別な予防法はないとしています。そのうえで、抜け毛を防ぐために日常生活で気をつけたい点として次を挙げています。
- 髪に負担のかかる髪型や、極端に頻回のカラーリングを避ける
- 頭皮が乾燥しすぎたり脂っぽくなったりしない頻度で洗髪する
- バランスのとれた食生活を心がける
- 無理をせず休息をとり、規則正しい生活を送る
薄毛治療(AGA)の受診の流れ
AGA以外の円形脱毛症、脂漏性脱毛症でないか、AGAの進行度を確認します。
そして生活習慣に関することや、その他気になっている点を伺います。

それぞれの治療薬より進行度やお悩みにあったお薬を選択します。

お薬の内服にあたって
・飲み忘れが多い
・処方されたとおりに飲まない
・途中でやめてしまう
など、悪化させる思わぬトラブルが起こる可能性がある行為は避けて一定期間内服を続けましょう。
ご不明点や治療の効果についての疑問は、上野院にご相談ください。
AGAを治療する際、医療機関の処方する治療薬を推奨します。
医療機関では、医師が診察したうえで治療薬を処方し、治療中の経過や副作用も確認します。個人輸入の医薬品は、品質や安全性が確認できないものがあります。
患者様のニーズに合わせて、治療を進めていきましょう
上野院でAGA治療を受けるには
川崎検査クリニック上野院では、AGA(男性型脱毛症)の診療も行っています。治療薬の種類や料金、診療の詳細は上野院のAGA治療のページでご案内しています。
抜け毛や薄毛は、AGA以外の脱毛症や、ほかの病気が原因になっていることもあります。自己判断で市販品や個人輸入の薬を試す前に、まずは医師に原因を確かめてもらいましょう。
上野院の場所・行き方はアクセスをご覧ください。
薄毛・AGAについてよくある質問
男性の薄毛で多いのは男性型脱毛症(AGA)です。日本皮膚科学会によると、AGAは男性ホルモンが毛の根元で酵素(5α-還元酵素)の働きにより作用の強い活性型に変わり、髪の成長期が短くなって毛が細く短くなることで起こると考えられています。薄毛の原因としては、このほか遺伝やストレス、生活習慣なども挙げられます。
日本皮膚科学会は、これをすれば髪が抜けなくなるという特別な予防法はないとしたうえで、髪に負担のかかる髪型や極端に頻回のカラーリングを避けること、頭皮が乾燥しすぎたり脂っぽくなったりしない頻度で洗髪すること、バランスのとれた食生活、無理をせず休息をとり規則正しい生活を送ることを挙げています。
脱毛症の種類によって異なります。日本皮膚科学会によると、毛が再び生えるかどうかは毛をつくる毛包がどの程度ダメージを受けたかによります。毛包には修復の源となる細胞がありますが、強いダメージを受けると細く弱い毛しかつくれなくなることもあります。そのため、毛が抜ける原因をつきとめて毛包の状態を評価することが大切で、心配な場合はできるだけ早く医療機関を受診することがすすめられています。
脱毛症には多くの種類があり、原因も症状もさまざまです。男性で多いのは男性ホルモンの作用で髪が細く短くなる男性型脱毛症(AGA)です。このほか、身体に過度の負担がかかることで起こる脱毛(休止期脱毛)や、ほかの病気が原因の脱毛もあります。原因によって治療法が異なるため、医療機関で原因を確かめることが大切です。
参考文献
- 公益社団法人日本皮膚科学会「皮膚科Q&A 脱毛症」
- 公益社団法人日本皮膚科学会「皮膚科Q&A 脱毛症」Q5 脱毛症になると毛は二度と生えないのでしょうか?
- 公益社団法人日本皮膚科学会「皮膚科Q&A 脱毛症」Q6 男性型脱毛症ではなぜ薄毛になるのでしょうか?
- 公益社団法人日本皮膚科学会「皮膚科Q&A 脱毛症」Q18 抜け毛を防ぐ生活上の注意点はあるでしょうか?
- 公益社団法人日本皮膚科学会「皮膚科Q&A 脱毛症」Q11 ストレスは円形脱毛症の原因になりますか?
記事監修
大宅 裕之(おおたく ひろゆき)/川崎検査クリニック 院長。2021年 山口大学医学部卒業。山口赤十字病院での勤務を経て、2025年より川崎検査クリニックにて男性専門の性感染症外来に従事。2026年7月、同院長に就任。検査から治療までの診療を行う。
最終更新日: 2026年10月16日


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