梅毒は空気感染も飛沫感染もしません。感染するのは、性行為(セックス・オーラルセックス・アナルセックス・キス)などで粘膜や皮膚が直接触れたときだけで、同じ空間にいる・入浴する・タオルを共有するといった日常生活で感染することはありません。一方で、症状が自然に消えても治ったわけではなく、放置すると数年後に神経や心臓血管系まで侵されることがあります。心当たりがある場合は、症状の有無にかかわらず血液検査で確認してください。
梅毒ってどんな病気?
梅毒は性行為(性交渉、セックス、オーラルセックス、アナルセックス、キス)によってうつる、性感染症の一種です。
梅毒の原因となるのは、梅毒トレポネーマという細菌です。この菌が性行為によって、ヒトからヒトに伝染して病気がうつるのです。
梅毒の感染経路
梅毒は性行為により感染します。
性器と性器の接触(セックス・膣性交)、性器と肛門の接触(アナルセックス・肛門性交)、性器と咽頭の接触(オーラルセックス・口腔性交)で感染します。
また、口唇に感染がある場合はキス等で感染することもあり、乳頭に病変が発生することもあります。
梅毒は空気感染・飛沫感染するのか
しません。梅毒は飛沫感染や空気感染はなく、日常生活で感染することはありません。同じ部屋にいる、会話をする、入浴する、タオルや食器を共有するといった場面で感染する心配はありません。
逆にいえば、感染の可能性があるのは粘膜や皮膚が直接触れたときに限られます。性交そのものがなくても、口唇の病変に触れるキスなどで感染することがあるのはこのためです。
心当たりがなくても感染しているケースがある
*心当たりがないのに梅毒感染しているケースも増えています。
現在、感染経路の多くは、性風俗の利用や性風俗従事者、肛門性交に伴う感染です。
しかし、最近ではSNSやアプリの普及で性風俗以外でのパートナー以外との性行為の機会が増加しており、特に若年者において一般的な性行為で感染するケースが増加しています。
心当たりのある行為があった方は、症状が出ていなくても検査で確認するのが確実です。上野院は予約不要・匿名での検査に対応しています。→ WEB問診で来院準備をする(約1分)
梅毒の症状
第1期(感染後3週間から3ヶ月)
感染部位にしこり(硬性下疳:無痛性の硬結で膿を出す)ができ、無治療でも数週間で軽快する。
第2期(3ヶ月から3年)
全身のリンパ節が腫れる。発熱、倦怠感、関節痛。特徴的な全身性発疹(バラ疹)が現れる。無治療でも1ヶ月ほどで軽快する。
第3期(3年から10年)
ゴム腫(皮膚や筋肉、骨などに非特異的肉芽腫)ができる。
第4期(10年以降)
神経梅毒(進行性麻痺・脊椎瘻)。心臓血管系・中枢神経系が侵され、死に至ることもある。
早期先天性梅毒(乳幼児期に発症)
梅毒疹、骨軟骨炎、鼻閉、肝脾種
晩期先天性梅毒(学童期に発症)
ハッチンソン3兆候(実質性角膜炎、内耳性難聴、ハッチンソン歯)、ゴム腫
注意したいのは、第1期・第2期の症状はいずれも無治療でも軽快するという点です。症状が消えたことを「治った」と受け取って受診しないまま経過し、数年後に第3期以降で見つかることがあります。症状の有無は、感染しているかどうかの判断材料にはなりません。
当院の実測データ:梅毒(TP抗体)の陽性率
上野院で梅毒(TP抗体)の検査を受けた方の実測値は次のとおりです。
| 検査項目 | 検査件数 | 陽性件数 | 陽性率 |
|---|---|---|---|
| 梅毒(TP抗体) | 1,577件 | 55件 | 3.5% |
検査を受けた方のおよそ29人に1人が陽性という結果です。これは「症状が気になって検査に来た方」を含む数字なので一般人口の有病率ではありませんが、心当たりがある場合に検査を先送りする理由にはならない水準です。
梅毒の検査方法と受けるタイミング
梅毒の検査は血液検査で行います。上野院ではTP抗体(梅毒トレポネーマに対する抗体があるか)とRPR(現在の病勢を反映する指標)を組み合わせて判定します。尿やうがい液では調べられないため、採血が必要です。
結果が出るまでの目安は次のとおりです。
- 約10分: 簡易ヘルペス検査(皮膚擦過・抗原検査)
- 当日19時頃(13:00までの検体採取): 淋菌・クラミジア・マイコプラズマ・ウレアプラズマ/梅毒TP抗体/HIVスクリーニング
- 2日以降: 一般細菌・カンジダ・トリコモナス・細菌定性検査(尿)が最短2〜5日、HPV型別検査が最短4〜17日
即日検査をご希望の場合、13:00までの検体採取で最短当日19時頃に結果をお知らせします(14:30以降の採取は翌日19時まで)。
検査の種類ごとの詳しい流れは上野院の梅毒検査ページ、治療の内容は梅毒の治療のページで解説しています。料金は料金ページをご確認ください。
梅毒は治せる?治療法とは
梅毒と診断された場合、ペニシリン系の抗生物質の飲み薬や筋肉注射で治療します。
抗生物質の飲み薬であれば、毎日薬を服用する必要があります。
第1期であれば2~4週間、第2期であれば4~8週間の服用が目安になります。
抗生物質の筋肉注射も選択肢になります。
ただし、検査や治療が遅れたり、治療せずに放置したりすると、後に日常生活ができないほどの症状を引き起こすことがあります。 早期発見・治療がとても重要です。
梅毒は予防が大事
梅毒はセックスの経験があれば誰でも感染する可能性があります。
普段からセックスの際はコンドームを使用して、粘膜の直接の接触を避けることが予防になります。
日頃から予防を心がけましょう!
上野院へのアクセス
アクセス: JR上野駅 徒歩4分/上野御徒町駅 徒歩2分/JR御徒町駅 徒歩3分
診療時間(上野院): 11:00〜13:30/14:30〜20:00(休診日なし・土日祝も同じ時間帯)
よくある質問(FAQ)
梅毒は飛沫感染や空気感染はせず、日常生活で感染することはありません。感染は性行為などによる粘膜・皮膚の直接接触で起こります。空気を介してうつる病気ではないため、同じ空間にいるだけで感染する心配はありません。
空気感染はしません。梅毒の原因は梅毒トレポネーマという細菌ですが、この菌が空気中を漂ってうつることはありません。感染するのは、性器と性器・性器と肛門・性器と咽頭の接触や、病変部へのキスなど、直接接触があった場合です。
性交そのものがなくても感染することがあります。口唇に病変がある場合はキスで感染することがあり、乳頭に病変が生じることもあります。一方で、飛沫感染や空気感染はなく、日常生活の範囲で感染することはありません。
病変(しこりや発疹)に粘膜や皮膚が直接触れた場合は感染することがあります。ただし飛沫感染・空気感染はなく、日常生活で感染することはありません。心当たりのある接触があった場合は、症状の有無にかかわらず血液検査で確認するのが確実です。
入浴で感染することはありません。梅毒は飛沫感染や空気感染をせず、日常生活で感染することはないためです。感染の可能性があるのは、性行為や病変部への直接接触があった場合です。
第1期(感染後3週間から3ヶ月)は感染部位にしこり(硬性下疳)ができ、無治療でも数週間で軽快します。第2期(3ヶ月から3年)は全身のリンパ節の腫れ、発熱、倦怠感、関節痛、特徴的な全身性発疹(バラ疹)が現れ、これも無治療で1ヶ月ほどで軽快します。症状が消えても治ったわけではなく、放置すると第3期以降にゴム腫や神経梅毒へ進行することがあります。
感染経路の多くは性風俗の利用や性風俗従事者、肛門性交に伴う感染です。近年はSNSやアプリの普及でパートナー以外との性行為の機会が増え、特に若年者において一般的な性行為で感染するケースが増加しています。心当たりがないのに感染しているケースも増えています。
梅毒は抗菌薬で治療できる感染症です。ペニシリン系の抗生物質の飲み薬や筋肉注射で治療し、第1期であれば2〜4週間、第2期であれば4〜8週間の服用が目安になります。ただし検査や治療が遅れたり放置したりすると、後に日常生活ができないほどの症状を引き起こすことがあるため、早期発見・早期治療が重要です。
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参考文献
この記事の監修者
最終更新日: 2026年9月14日

