ゴムありでも性病はうつる?コンドームで防げる病気と防ぎきれない病気

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コンドームは性感染症のリスクを大きく下げますが、すべての性感染症を防げるわけではありません。厚生労働省も、コンドームで感染リスクを減らせるとしたうえで、「性器周辺の皮膚どうしの接触でも感染がありうる感染症(単純ヘルペス感染症など)では防ぎきれないこともあります」と説明しています。

つまり「ゴムをつけたから大丈夫」とは言い切れません。ただしこれはコンドームが無意味だという意味ではなく防げるものと防ぎきれないものがあるということです。このページでは、その線引きと、心配なときにいつ検査を受けられるかを整理します。

目次

コンドームで「下げられるもの」と「防ぎきれないもの」

リスクを下げられる:体液を介して感染するもの

精液・膣分泌液・血液といった体液を介して感染するものには、コンドームがよく効きます。国立健康危機管理研究機構(JIHS)はB型肝炎について「性的接触による感染については、コンドームの使用が有効である」としており、梅毒の予防法としても「性行為の際にはコンドームを使用する」を挙げています。

淋菌やクラミジアのように尿道に感染するものも、挿入時にコンドームで覆われていればリスクを下げられます。

防ぎきれないことがある:皮膚・粘膜の接触で感染するもの

一方で、コンドームで覆われない部分の皮膚や粘膜が触れ合うことで感染するものがあります。

  • 単純ヘルペス|厚生労働省が名指しで「防ぎきれないこともあります」と挙げている感染症です。発病経験のある人は、症状がなくてもウイルスが出ている可能性があるとされています。
  • 梅毒|感染の起点となる硬性下疳は主に外性器や肛門に生じますが、口唇や手指に症状を呈することもあるとされています(JIHS IASR)。コンドームで覆われない部位に病変があれば、そこへの接触で感染しうるということです。
  • 尖圭コンジローマ(HPV)|JIHSは主な感染経路を「性行為を中心とした粘膜を介した接触」としています。イボが性器の根元など覆われない位置にある場合、コンドームでは防ぎきれません。

「ゴムありだから大丈夫」と言えない場面

オーラルセックスでは使っていないことが多い

ここが最も見落とされやすい点です。厚生労働省が紹介している調査では、性交渉の際、9割以上の人でオーラルセックスが行われており、その際にコンドームを使用するのは1%もいないという結果でした。

そして厚生労働省は、性器に淋菌が感染している人の10〜30%はのどにも感染しており、性器にクラミジアが感染している人の10〜20%はのどにも感染していたとの報告を紹介しています。のどに感染しても症状が出ないことが普通のため、気づかないまま経過することがあります。

つまり「挿入時はゴムをつけた」だけでは、のどの感染は説明できません。行為別のリスクはフェラで性病がうつる確率で詳しく解説しています。

途中から装着した・外れた・破れた

行為の途中から装着した場合、それ以前の接触は覆われていません。装着中に外れたり破れたりすることもあります。「つけていた」と「最初から最後まで正しく覆われていた」は別です。

心当たりがある方は、WEB問診(1分・匿名可能)から受診の準備ができます。

それでもコンドームを使う意味はある

ここまで「防ぎきれない」場面を挙げましたが、コンドームを使わない理由にはなりません。厚生労働省は、オーラルセックス時にもコンドームを使用すると感染のリスクを下げることができるとしています。ヘルペスの発病経験がある人についても、症状がなくても双方向の感染リスクを減らすためコンドームの使用を勧めると明記されています。

正しく言えば「コンドームでリスクを下げたうえで、心当たりがあれば検査で確認する」という組み合わせが現実的です。

検査を受けられる時期

感染してすぐは検査で判定できない期間があります。当院の基準は次のとおりです。

検査項目接触から検査を受けられる時期採取するもの
クラミジア/淋菌/マイコプラズマ/ウレアプラズマ24時間以上尿(のどはうがい液)
トリコモナス24時間以上尿
カンジダ24時間以上尿・皮膚擦過
ヘルペス24時間以上視診または皮膚擦過(抗原検査)
梅毒(TP抗体・RPR定量)1か月後血液
HIV4週間血液
B型肝炎/C型肝炎感染機会より2ヶ月血液
HPV(尖圭コンジローマ)イボ・できものなどの症状が出た時点皮膚擦過(綿棒)ほか

のどの検査はうがい液で行えます。挿入時にコンドームを使っていても、オーラルセックスがあったなら、のども含めて調べておくと確認漏れがありません。

  • 約10分: 簡易ヘルペス検査(皮膚擦過・抗原検査)
  • 当日19時頃(13:00までの検体採取): 淋菌・クラミジア・マイコプラズマ・ウレアプラズマ/梅毒TP抗体/HIVスクリーニング
  • 2日以降: 一般細菌・カンジダ・トリコモナス・細菌定性検査(尿)が最短2〜5日、HPV型別検査が最短4〜17日

即日検査をご希望の場合、13:00までの検体採取で最短当日19時頃に結果をお知らせします(14:30以降の採取は翌日19時まで)。

検査できる項目とセットの組み合わせは検査メニュー、費用は料金一覧にまとめています。

上野院での受け方

予約は不要です。検査・治療は自由診療(匿名検査)のため、保険証のご提示も必要ありません。行為の詳細をお話しいただく必要もありません。

診療時間(上野院): 11:00〜13:30/14:30〜20:00(休診日なし・土日祝も同じ時間帯)

アクセス: JR上野駅 徒歩4分/上野御徒町駅 徒歩2分/JR御徒町駅 徒歩3分

今すぐWEB問診で検査の準備をする(1分・匿名可能)

よくある質問

ゴムをしても性病はうつりますか?

うつることがあります。厚生労働省は、コンドームで感染リスクを減らせるとしたうえで、性器周辺の皮膚どうしの接触でも感染がありうる感染症(単純ヘルペス感染症など)では防ぎきれないこともあると説明しています。梅毒は口唇や手指に症状が出ることもあり、尖圭コンジローマは粘膜を介した接触で感染するため、コンドームで覆われない部位からの感染は防げません。

ゴムありでも性病にかかることはありますか?

あります。とくに見落とされやすいのがオーラルセックスです。厚生労働省が紹介している調査では、性交渉の際に9割以上でオーラルセックスが行われ、その際にコンドームを使用するのは1%もいないという結果でした。挿入時にコンドームを使っていても、オーラルセックスでのどに感染する経路は残ります。また途中から装着した場合や、外れた・破れた場合も覆われていない接触が生じます。

ゴムありでもクラミジアは感染しますか?

挿入時に正しく覆われていれば尿道への感染リスクは下げられますが、オーラルセックスでのどに感染することがあります。厚生労働省は、性器にクラミジアが感染している人の10〜20%はのどにも感染していたとの報告を紹介しており、のどに感染した場合は通常無症状だとしています。当院ではのどの検査をうがい液で行い、性的接触から24時間以上経過していれば受けられます。

性病にかかる確率は?

行為の種類、病原体、相手の感染の有無や部位によって大きく変わるため、一律の確率をお示しすることはできません。参考として厚生労働省は、性器に淋菌が感染している人の10〜30%はのどにも感染しており、梅毒の第2期に口内に病変がある割合は30%程度とする報告を紹介しています。確率を推し量るより、心当たりのある時期に合わせて検査を受けるほうが確実です。

参考文献

この記事の監修者

監修: 川崎検査クリニック川崎院 院長 大宅裕之

大宅 裕之(おおたく ひろゆき)/川崎検査クリニック川崎院 院長。2021年 山口大学医学部卒業。山口赤十字病院での勤務を経て、2025年より川崎検査クリニックにて男性専門の性感染症外来に従事。2026年7月、同院長に就任。検査から治療までの診療を行っています。

最終更新日: {{APPLY_DATE}}

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