フェラチオ(オーラルセックス)でクラミジアはうつります。厚生労働省は、オーラルセックスには「口(くちびる、口内の粘膜、のどを含みます)から性器へ、性器から口へ、の二通りの感染がありえます」と説明しています。
ただし注意が必要なのは、のどに感染しても通常は無症状だという点です。「喉が痛くないから大丈夫」とは判断できません。このページでは、実際にどれくらいの割合でのどに感染が見つかるのか、いつから検査を受けられるのかを、公的資料と当院の実測データで整理します。
フェラチオでクラミジアがうつる仕組み
クラミジアの原因はクラミジア・トラコマティスという細菌です。厚生労働省によればのどに感染した場合は通常無症状で、のどの分泌物のPCR検査で診断し、特定の内服抗菌薬で治療します。
感染は一方向ではありません。厚生労働省は、性器から口への感染の場合「口内(特にのど)に性感染症の病原体が感染しても症状が出ないことが普通です。その結果、のどに感染していることに気づかないままオーラルセックスして、口から性器へ、つまり相手の性器に病原体をうつすことがあります」としています。自分が気づかないまま相手にうつす側になりうるということです。
どれくらいの割合でのどに感染しているのか
公的な報告:性器に感染している人の10〜20%はのどにも
厚生労働省は、性器にクラミジアが感染している人の10〜20%はのどにも感染していたとの報告を紹介しています(淋菌では10〜30%)。あわせて、尿道炎患者を対象にした調査では性交渉の際、9割以上の人でオーラルセックスが行われており、その際にコンドームを使用するのは1%もいないという結果も示されています。
当院の実測データ
上野院で実際に検査を受けた方の陽性率は次のとおりです。
| 検査項目 | 検査数 | 陽性数 | 陽性率 |
|---|---|---|---|
| 咽頭クラミジア(うがい液) | 1,784件 | 36件 | 2.0% |
| クラミジア(尿) | 2,097件 | 289件 | 13.8% |
| 咽頭淋菌(うがい液) | 1,753件 | 76件 | 4.3% |
集計期間: 2024年7月13日〜2026年3月31日/川崎検査クリニック上野院の実測値
🚨 この数字の読み方に注意してください。これは「当院で検査を受けた方のうち陽性だった割合」であり、1回のフェラチオで感染する確率ではありません。症状や心当たりがあって検査に来た方を含む数字なので、一般人口の有病率とも異なります。
そのうえで言えるのは、のど(2.0%)は尿(13.8%)より検出される割合が低いものの、ゼロではないということです。のどの検査を省くと、この分を取りこぼすことになります。より詳しい項目別の数値は性病検査の陽性率データ(上野院実測)に掲載しています。
のどのクラミジアに症状は出るのか
前述のとおり、厚生労働省はのどに感染した場合は通常無症状としています。喉の痛みや違和感が出ることもありますが、症状の有無で感染しているかどうかは判断できません。
また、のどの症状は風邪や他の原因でも起こります。見分けるには検査が必要です。心当たりがある方は、WEB問診(1分・匿名可能)から受診の準備ができます。
検査はうがい液で、24時間以上経っていれば受けられる
上野院では、のどのクラミジア検査は「うがい液」で行います。綿棒でのどをぬぐう必要はありません。
- 検査を受けられる時期|性的接触から24時間以上
- 採取するもの|のどはうがい液、性器は尿
- 心配な場合は両方|のどと尿は別の検査です。オーラルセックスと挿入の両方があったなら、両方を調べておくと確認漏れがありません
結果が出るまでの目安と、当日結果をご希望の場合の採取締切は次のとおりです。
- 約10分: 簡易ヘルペス検査(皮膚擦過・抗原検査)
- 当日19時頃(13:00までの検体採取): 淋菌・クラミジア・マイコプラズマ・ウレアプラズマ/梅毒TP抗体/HIVスクリーニング
- 2日以降: 一般細菌・カンジダ・トリコモナス・細菌定性検査(尿)が最短2〜5日、HPV型別検査が最短4〜17日
即日検査をご希望の場合、13:00までの検体採取で最短当日19時頃に結果をお知らせします(14:30以降の採取は翌日19時まで)。
フェラチオで感染しうる性病はクラミジアだけではありません。行為別のリスク全体はフェラで性病がうつる確率は?種類別のリスク・症状が出るまでの期間と検査時期で解説しています。検査できる項目とセットは検査メニュー、費用は料金一覧をご覧ください。
上野院での受け方
予約は不要です。検査・治療は自由診療(匿名検査)のため、保険証のご提示も必要ありません。行為の詳細をお話しいただく必要もありません。
診療時間(上野院): 11:00〜13:30/14:30〜20:00(休診日なし・土日祝も同じ時間帯)
アクセス: JR上野駅 徒歩4分/上野御徒町駅 徒歩2分/JR御徒町駅 徒歩3分
口臭や喉の違和感で、のどのクラミジアはわかるのか
わかりません。厚生労働省は、口内(特にのど)に性感染症の病原体が感染しても症状が出ないことが普通だとしています。つまり口臭・喉の痛み・違和感といった自覚症状は、のどの感染を判断する材料になりません。
逆向きも成り立ちません。口臭や喉の違和感があっても、その原因がクラミジアだとは限りません。喉の症状は風邪や他の原因でも起こります。症状の有無・強さのどちらからも判断できないため、確かめる方法は検査だけです。のどはうがい液で調べられます。
治療と、治ったことの確認
厚生労働省は、のどのクラミジアはのどの分泌物のPCR検査で診断し、特定の内服抗菌薬で治療するとしています。当院では検査から治療まで対応しています。
飲み終わっただけでは「治った」とは言えない
症状が軽くなっても菌が残っていることがあるため、治療が終わったあとに陰性確認検査で確かめる必要があります。当院ではクラミジアの場合、内服終了後3〜4週間後に陰性確認検査を実施し、陰性であれば治療終了としています。
のどの感染は無症状で経過するため、自覚症状の消失を治癒の目安にできません。陰性確認を受けていないと、感染が残ったままになっている可能性があります。過去の治療について気になる方は性病を放置して5年・10年経った場合で詳しく解説しています。
パートナーも一緒に検査したほうがよい理由
厚生労働省は、のどに感染していることに気づかないままオーラルセックスをして、口から性器へ、つまり相手の性器に病原体をうつすことがあると説明しています。のどの感染は通常無症状なので、どちらも気づかないまま行き来しうるということです。
片方だけが治療を受けても、もう一方が感染したままなら治療後にまた感染します。せっかく治療しても振り出しに戻るため、二人が同じ時期に検査を受け、必要なら同じ時期に治療するのが確実です。
上野院は予約不要・匿名で受けられます。行為の詳細をお話しいただく必要もありません。→ WEB問診で来院準備をする(1分・匿名可能)
よくある質問
うつることがあります。厚生労働省は、オーラルセックスには口から性器へ、性器から口への二通りの感染がありうるとしています。舐める側はのどに感染する可能性があり、その場合は通常無症状です。舐められる側も、相手ののどにクラミジアがあれば性器に感染する可能性があります。
1回のオーラルセックスで感染する確率を示した公的な数値はありません。参考として厚生労働省は、性器にクラミジアが感染している人の10〜20%はのどにも感染していたとの報告を紹介しています。当院で咽頭クラミジア検査を受けた方の陽性率は1,784件中36件で2.0%(2024年7月13日〜2026年3月31日)ですが、これは検査を受けた方のうち陽性だった割合であり、1回の行為で感染する確率ではありません。
厚生労働省がキスについて説明しているのは、相手がのどに淋菌やクラミジアを持っていても軽いキスであれば感染リスクは低いと考えられる、という内容です。一方でオーラルセックスについては、口から性器へ、性器から口への二通りの感染がありうるとしています。心当たりがある場合は、のどはうがい液で検査できます。
あります。クラミジアはのどに感染しても通常無症状のため、パートナーが感染に気づいていないことがあります。厚生労働省も、のどに感染していることに気づかないままオーラルセックスをして相手の性器に病原体をうつすことがあると説明しています。またご本人の感染が以前の接触に由来し、無症状のまま経過していた可能性もあります。原因を推測するより、二人とも検査を受けて確認することをおすすめします。
口臭を判断材料にはできません。厚生労働省は、口内(特にのど)に性感染症の病原体が感染しても症状が出ないことが普通だとしています。口臭や喉の違和感があってもその原因がクラミジアとは限らず、逆に症状がまったくなくても感染していることがあります。確かめる方法は検査だけで、のどはうがい液で調べられます。
当院ではクラミジアの場合、内服終了後3〜4週間後に陰性確認検査を実施し、陰性であれば治療終了としています。症状が軽くなっても菌が残っていることがあり、のどの感染は無症状で経過するため、自覚症状の消失を治癒の目安にはできません。
参考文献
- 厚生労働省「オーラルセックスによる性感染症に関するQ&A」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/oralsex_qa.html
- 厚生労働省「性感染症」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/seikansenshou/index.html
- 日本性感染症学会「性感染症 診断・治療 ガイドライン」https://jssti.jp/guideline_c.html
この記事の監修者
大宅 裕之(おおたく ひろゆき)/川崎検査クリニック川崎院 院長。2021年 山口大学医学部卒業。山口赤十字病院での勤務を経て、2025年より川崎検査クリニックにて男性専門の性感染症外来に従事。2026年7月、同院長に就任。検査から治療までの診療を行っています。
最終更新日: 2026年9月9日

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