妊活を始めると「妊娠しやすい人には共通点がある?」「自分にも当てはまる?」と気になる方も多いでしょう。妊娠のしやすさには、年齢や排卵の状態、体型、生活習慣など、さまざまな要素が関わっています。
この記事では、妊娠しやすい人にみられる特徴をわかりやすく解説。また、自然妊娠までにかかる期間の目安や、妊娠に近づくために今から見直したいことについてもお伝えします。
自分の状態と照らし合わせながら、読み進めてみてくださいね。
妊娠しやすい人の特徴は?押さえておきたい5つの要素

「妊娠しやすい人」には、どのような特徴があるのでしょうか。年齢・月経周期・体型・健康状態・生活習慣の5つに分けて、妊娠のしやすさに関わるポイントを見ていきましょう。
1.年齢
妊娠のしやすさは年齢の影響を受けるため、一般的には年齢が若いほど妊娠しやすい傾向があります。
そのため、女性の妊孕力(妊娠する力)は年齢とともに低下し、30代半ば以降はその変化がより目立つようになります。
同じ年齢でも妊娠のしやすさには個人差がありますが、年齢は妊娠のしやすさを考えるうえで非常に大きな要素の一つといえるでしょう。
2.月経周期や排卵の状態
妊娠するためには、卵巣から卵子が排出される「排卵」が起こることが必要です。月経周期が安定している場合は、排卵も比較的規則的に起こっている可能性が高いといえます。
排卵の時期を予測できれば、妊娠につながりやすいタイミングもつかみやすくなります。
正常な月経周期の目安は25〜38日。
一方で、次の月経までの期間が39日以上あく、24日以内に頻繁に来るなど、周期が大きく乱れている場合は、排卵が不規則になっている可能性があります。
3.体重・体型

体重や体型も、排卵やホルモンの状態に関わります。やせすぎや肥満の状態では、ホルモン分泌に影響し、排卵が不規則になることがあります。
日本ではBMI18.5未満を低体重、25以上を肥満とするのが一般的な目安です(※2)。妊活中はBMIも参考にしながら、やせすぎや肥満を避けて適正体重を保つことが大切です。
※1 Physical Activity, Body Mass Index, and Ovulatory Disorder Infertility. Epidemiology, 2002.
※2 BMIチェックツール | 生活習慣病などの情報(e-ヘルスネット)
4.健康状態
子宮や卵巣をはじめとする体の健康状態も妊娠のしやすさに関わります。
たとえば、子宮筋腫や子宮内膜症、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)などは、状態によって排卵や受精、着床などに影響し、不妊につながることがあります。
また、妊娠に影響するのは婦人科系の病気だけではありません。糖尿病や甲状腺疾患などもホルモン分泌や月経周期に影響する場合があります。
5.普段の生活習慣

十分な睡眠や休息をとり、無理のない生活リズムで過ごせていることも、妊娠しやすい人にみられる特徴の一つです。
就寝・起床時間や食事の時間が大きく乱れず、日中に適度に体を動かすなど、規則的な生活を心がけることは、日々の体調管理だけでなく、月経周期を含めた体のリズムを整えることにもつながります。
また、喫煙や飲酒の習慣にも注意が必要です。喫煙は女性の妊孕性に悪影響を及ぼす可能性があり、妊娠後も流産や早産、低出生体重児などのリスクを高めることがわかっています(※)。過度な飲酒も妊娠のしやすさに影響する可能性があるため、妊活中は量や頻度を見直すことが大切です。
睡眠や休息をしっかりとり、喫煙や過度な飲酒を避けながら健康的に過ごすことも、妊娠を考えるうえで意識したいポイントです。
※ Tobacco or marijuana use and infertility: a committee opinion. Fertility and Sterility, 2024.
自分は妊娠しやすいタイプ?セルフチェックで確認してみよう

ここまで紹介した内容をもとに、今の自分の状態を振り返ってみましょう。当てはまる項目が多い場合は、妊娠しやすさに関わる条件が比較的整っているといえます。
- 年齢が35歳未満
- 月経周期が25〜38日の間で安定している
- 極端なやせ型や肥満体型ではない
- 喫煙習慣がない
- 飲酒量が多くない
- 婦人科系の病気を指摘されておらず、強い月経痛など気になる症状もない
- 十分な睡眠や休息をとれている
ただし、妊娠の成立には排卵や子宮・卵巣の状態、パートナー側の要因などの影響も大きく、セルフチェックだけではわからない部分もあります。あくまで、今の自分の状態を振り返るための目安として活用してくださいね。
月経周期が大きく乱れている、強い月経痛が続くなど気になる症状がある場合は、妊活の期間にかかわらず婦人科で相談することも検討しましょう。
妊活を始めたらどのくらいで妊娠する?期間の目安と年齢による違い
妊活を始めると「みんなはどのくらいで妊娠しているの?」「数か月たっても妊娠しないのは遅い?」と気になる方もいるでしょう。妊娠までにかかる期間には個人差があり、妊活を始めてすぐに妊娠する人ばかりではありません。
ここでは、妊娠までにかかる期間の目安と、年齢による妊娠しやすさの違いを見ていきましょう。
妊娠までにかかる期間は?

妊活を始めても、1〜2回の月経周期内ですぐに妊娠するとは限りません。妊娠までに数か月かかることも珍しくなく、期間には個人差があります。
ASRM(米国生殖医学会)の委員会見解では、妊娠を希望しているカップルの約80%が、妊活を始めてから6か月以内に妊娠すると示しています(※1)。
そのため、妊活を始めてまだ数か月の段階で妊娠に至っていなくても、それだけで妊娠しにくいとは判断できません。
ただし、日本人カップルを対象にした研究では、避妊をやめてから自然妊娠にいたるまでの期間は、年齢が上がるにつれて長くなる傾向がみられています(※2)。年齢によって妊娠のしやすさはどのくらい変わるのかをチェックしていきましょう。
※1 Optimizing natural fertility: a committee opinion. Fertility and Sterility, 2022.
※2 Fecundability and Sterility by Age: Estimates Using Time to Pregnancy Data of Japanese Couples Trying to Conceive Their First Child with and without Fertility Treatment. International Journal of Environmental Research and Public Health, 2021.
年齢によって妊娠のしやすさはどれくらい変わる?
自然妊娠を希望するカップルを対象にした研究では、21〜24歳の妊娠しやすさを基準とした場合、年齢が上がるにつれて1周期あたりの妊娠のしやすさは低下する傾向がみられました(※)。
| 年齢 | 21~24歳を1とした妊娠しやすさの相対値 |
|---|---|
| 25〜27歳 | 0.91 |
| 28〜30歳 | 0.88 |
| 31〜33歳 | 0.87 |
| 34〜36歳 | 0.82 |
| 37〜39歳 | 0.60 |
| 40〜45歳 | 0.40 |
25〜36歳では緩やかな低下がみられる一方で、37〜39歳では0.60、40〜45歳では0.40となり、30代後半から下がり幅が大きくなっています。
妊娠のしやすさは年齢とともに変化するため、自分の年齢を意識しながら妊活を進めていくことが大切です。
妊娠の可能性を高めるために見直したい5つのポイント
妊娠のしやすさには年齢など自分では変えられない要素もありますが、タイミングの取り方や食事、生活習慣など、今からできることもあります。
妊娠に向けて見直したい5つのポイントを押さえていきましょう。
1.妊娠しやすいタイミングを把握する

妊娠の可能性を高めるためには、排卵の時期を意識してタイミングをとることが重要です。
一般的に排卵日の5日前から排卵日までの約6日間が妊娠しやすい時期とされています。
なかでも、排卵日の1〜2日前は妊娠につながりやすいタイミングです。
排卵日を予測する方法には、基礎体温を記録する、月経周期をアプリで管理する、排卵日予測検査薬を使うなどがあります。
ただし、予測が必ずしも正確とは限らないため、数日間の幅をもってタイミングをとることを意識してみましょう。
2.食事のバランスと必要な栄養素を意識する
妊娠に向けた体づくりでは、毎日の食事からさまざまな栄養をとることも大切です。
妊娠を希望する女性を対象にした研究では、野菜や果物、全粒穀物などが少なく、添加糖やトランス脂肪酸などを多く含む食事パターンでは、1周期あたりの妊娠のしやすさが低い傾向がみられました(※1)。
特定の食品に偏るのではなく、肉・魚・卵・大豆製品、野菜、果物など、さまざまな食品を組み合わせて食べることを意識しましょう。また、食事のバランスを考えるときは、食品の種類だけでなく、含まれる栄養素にも注目してみましょう。
なかでも、妊活中から意識したいのが葉酸です。
胎児の先天性異常である「神経管閉鎖障害」のリスクを減らすために必要。
厚生労働省は、妊娠を計画している女性に対して、食事に加えてサプリメントからも葉酸を摂取することを推奨しています。
葉酸の働きについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

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※1 Dietary patterns and fecundability in 2 prospective preconception cohorts. The American Journal of Clinical Nutrition, 2022.
※2 2025年1月〜2025年12月 マツキヨココカラ&カンパニー POS金額実績(妊活サプリカテゴリー内)、2025年1月〜2025年12月 スギ薬局 POS金額実績(妊活サプリカテゴリー内)
3.適正体重を保つ

やせすぎや肥満を避け、自分に合った適正体重を保つことも妊活中に意識したいポイントです。
体重を増やしたい場合
ただ食べる量を増やすのではなく、肉・魚・卵・大豆製品などのたんぱく質や、オリーブオイル、アボカド、ナッツ類などの脂質もバランスよく取り入れてみましょう。
軽い筋力トレーニングを取り入れ、筋肉量を増やすことも体づくりに役立ちますよ。
体重を減らしたい場合
極端な食事制限をするのではなく、食べすぎや間食を見直すところから始めるのがおすすめです。夜遅い食事を減らす、甘いものや揚げ物を摂りすぎないなど、無理なくできそうなことから始めてみましょう。
ウォーキングなど自分のペースで続けやすい運動を習慣にするのもよい方法です。
4.休息をとり、生活リズムを整える
妊活中はしっかり休みながら、無理のない生活リズムで過ごすことも大切です。睡眠不足や強いストレスが続くと、体調やホルモン分泌に影響し、月経周期が乱れることがあります。
また、疲れやストレスを感じたときは、散歩をする、好きな音楽を聴く、趣味の時間をつくるなど、自分なりに気持ちをリフレッシュできる時間も意識してみてください。
5.喫煙や飲酒を控える
妊娠を考え始めたら、喫煙はできるだけ早い段階でやめることが重要です。喫煙は女性の妊孕性に悪影響を及ぼすほか、妊娠後は流産や早産、低出生体重児などのリスクにも関わります(※1)。
また、自分が吸っていなくても副流煙の影響を受けることがあります(※2)。男性の喫煙についても、精子の数や運動性などに悪影響を及ぼす可能性が指摘されているため(※3)、パートナーも一緒に禁煙を意識しましょう。
飲酒についても、量が多くなるほど妊娠のしやすさに影響する可能性があります。妊娠に気づく前の時期も考え、妊活を始めたら飲酒量や頻度を見直し、できるだけ控えるようにしてくださいね。
たばこ・お酒のほかにも、妊活のために男性が避けたいことをまとめた記事もあわせて参考にしてください。

※1 Tobacco or marijuana use and infertility: a committee opinion. Fertility and Sterility, 2024.
※2 Sidestream smoking is equally as damaging as mainstream smoking on IVF outcomes. Human Reproduction, 2005.
※3 Cigarette Smoking and Semen Quality: A New Meta-analysis Examining the Effect of the 2010 World Health Organization Laboratory Methods for the Examination of Human Semen. European Urology, 2016.
妊娠のしやすさにまつわるよくある疑問

最後に、妊娠のしやすさについて気になる疑問をまとめました。
冷え性だと妊娠しにくい?
冷え性だからといって、それだけで妊娠しにくくなるとは限りません。冷えそのものが不妊の直接的な原因になることは、明確には証明されていません。
ただし、卵巣で卵子が育ち、排卵が起こるためには、血液を通して酸素や栄養素、ホルモンなどが届けられることが必要です。妊娠に向けた体づくりを考えるうえで、冷えを防ぎ、血行のよい状態を意識することは大切といえるでしょう。
湯船につかる、温かい飲み物を選ぶ、適度に体を動かすなど、無理なく続けられる温活も取り入れてみてくださいね。

妊活中におすすめの温活について知りたい方は、こちらも参考にしてくださいね。

妊娠のしやすさは遺伝する?
卵巣の働きや自然閉経の時期など、妊娠のしやすさに関わる一部の要素には、遺伝も関係すると考えられています。ただし、妊娠しやすさそのものが、そのまま親から子へ遺伝するわけではありません。
妊娠には、年齢や排卵の状態、体重、健康状態、生活習慣、さらにパートナー側の状態など、さまざまな要素が関係します。
そのため、「母親がすぐ妊娠したから自分も妊娠しやすい」「家族が妊娠に時間がかかったから自分も妊娠しにくい」と単純に判断することはできません。
男性側の要因も妊娠のしやすさに関係する?
妊娠のしやすさは、女性側の状態だけで決まるものではありません。
不妊の原因には、精子の数や運動性、形態など、男性側の要因が関わるケースもあります。実際に男性側の要因が関係するケースは、不妊カップルのおよそ半数にのぼるといわれています(※)。
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病院で相談するタイミングの目安は?
夫婦のどちらにも気になる症状や既往歴がない場合、女性が35歳未満であれば妊活を始めて1年、35歳以上では6か月が医療機関へ相談するひとつの目安です。
40歳を超える場合は、期間を待たず早めに相談することも勧められています。
ただし、月経周期が大きく乱れている、無月経がある、子宮内膜症など妊娠に影響する病気を指摘されている場合などは、目安の期間を待つ必要はありません。
また、男性側に気になる症状や既往歴がある場合も、早めに相談しましょう。
妊娠に近づくために、できることから整えていこう

妊娠のしやすさには、さまざまな要素が関わっています。すぐに変えられないこともありますが、タイミングの取り方や食事、休息など、今から見直せることもあります。
なかでも、妊娠を考え始めた時期から意識したいのが栄養補給です。毎日の食事を基本にしながら、食事だけでは補いにくい栄養素にはサプリメントを活用するのもおすすめ。
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今の自分の状態を知り、できることを一つずつ積み重ねながら妊娠に向けた準備を進めていきましょう。


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