クラミジアなど性病の薬を飲んでも治らない原因は、主に「パートナーからの再感染」「服薬の中断」「薬剤耐性菌」「陰性確認検査を受けていない」の4つです。症状が消えても、体の中から菌がいなくなったとは限りません。治ったかどうかは検査でしか確認できず、クラミジアの場合、当院では内服終了後、3〜4週間後に体内の菌が死滅したか確認する陰性確認検査を実施し、検査後陰性であれば治療終了としています。
薬を服用しても陰性にならない、症状が治らないことがあります。「ちゃんと薬を飲んだのに、なぜ治らないのだろう」と不安に感じている方のために、考えられる原因と正しい対処法を解説します。
薬を飲んでも性病が「治らない」と感じる主な原因
性病の治療薬を服用したにもかかわらず症状が続く、あるいは検査で陰性にならない場合、主に次の4つの原因が考えられます。
- ①パートナーからの再感染:自分は治療が完了していても、パートナーが未治療だと性行為で再度感染する
- ②服薬の中断・自己判断での服用量変更:症状が軽くなったからと自己判断でやめる、飲み忘れが多いなど
- ③薬剤耐性菌:服薬中断などが引き金となり、薬が効きにくい菌が生き残ってしまう
- ④陰性確認検査を受けないまま「治った」と思い込む:自覚症状の消失は治癒の証明にはならない
すでに薬を飲み終えて陰性確認検査の時期(クラミジアは内服終了後3〜4週間後)を迎えている方や、症状が続いている方は、上野院で再検査を受けられます。
それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。
原因①:パートナーからの再感染
ご自身の治療が完了していても、パートナーが治療を受けていない場合、性行為を通じて再度感染してしまうことがあります。
カップル・パートナー間では、症状がなくても同時に検査・治療を受けることが再感染の予防につながると一般的に考えられています。また、どちらかが感染していた場合は必ずパートナーの治療が完了するまで性行為は控えるようにしてください。当院での具体的な推奨方法については医師にご相談ください。
「自分は治療済みだから大丈夫」という思い込みが再感染の見落としにつながりやすいポイントです。パートナーの受診状況が分からない・確認しづらいという場合も、まずは自分自身が再検査を受けることで感染の有無を確認できます。
原因②・③:服薬の中断と薬剤耐性菌
決められた期間・回数を守って服用しましょう
例えば5日間飲むべき抗菌薬をよくなったから1日でやめてしまった、本当は1日3回飲まなければいけない抗菌薬を1回でやめてしまったなど、抗菌薬が中途半端に効いた状態になると、さらなる問題が起こります。
耐性菌が生き残り薬に弱い菌だけがいなくなるという、「耐性菌に甘く、耐性をもたない菌に厳しい」環境が体にできあがります。「幅広い菌に効く抗菌薬」を「不十分な量や期間」服用する危険性が想像に難くないかと思います。
薬剤耐性をもつ菌は、性的接触などを通じて人から人へうつることがあります。
薬剤耐性菌とは
細菌が1つ以上の抗菌薬に対して効かないことを指します。
薬剤耐性は、耐性を持たない別の細菌に伝達され、その細菌も薬剤耐性化になり、次々に連鎖していくことがあります。一度耐性化した菌に対しては、通常量・通常期間の抗菌薬では効果が得られにくくなるため、治療が長引いたり、別系統の薬剤への変更が必要になったりすることがあります。
薬剤耐性(AMR)は性感染症に限らず世界的な公衆衛生上の課題として位置づけられており、正しい服薬が耐性菌の拡大を防ぐ第一歩とされています。
原因④:陰性確認検査を受けていない
薬を飲み終えて症状が落ち着いても、体内から菌がいなくなったかどうかは自己判断できません。治療の効果を確認するためには、治療後に改めて検査を受ける「陰性確認検査」が重要です。
クラミジアの陰性確認検査は内服終了後3〜4週間後
クラミジアの場合、当院では内服終了後、3〜4週間後に体内の菌が死滅したか確認する陰性確認検査を実施しています。検査後陰性であれば治療終了です。
治療薬の種類や服用期間、陰性確認検査までの流れは、こちらの記事で詳しく解説しています。→ クラミジアの治療薬と陰性確認検査のタイミング
他の性感染症については、目安時期が疾患・治療薬ごとに異なります。自己判断で「治った」と判断せず、検査を受けたクリニックの指示に従って陰性確認検査を受けてください。
上野院で再検査を受ける場合
「薬を飲んだのに治らない」「陰性確認検査を受けたい」という方は、上野院で再検査を受けられます。当院で受けられる検査の種類と検体の採り方は検査方法のご案内、項目ごとの内容は検査メニュー一覧、費用は料金の詳細でご確認いただけます。
即日検査をご希望の場合、13:00までの検体採取で最短当日19時頃に結果をお知らせします(14:30以降の採取は翌日19時まで)。
診療時間(上野院): 11:00〜13:30/14:30〜20:00(休診日なし・土日祝も同じ時間帯)
症状が続く場合は自己判断せず再受診を
残っているお薬を自己判断で飲むことは避けていただくことが大事です。私たち一人ひとりが抗菌薬に対する正しい知識を持ち、正しい使い方をすることで薬剤耐性を広げないようにしましょう。
処方薬に対し不明点があれば病院に問い合わせをすることが大切です。症状が治らない、繰り返す場合は自己判断せず、再度検査を受けることをおすすめします。上野院の所在地・行き方はアクセスをご覧ください。
再検査で何を調べるかは上野院の検査メニュー、結果が出る日数は結果通知の目安にまとめています。
治ったか確かめる再検査は、上野院で予約不要で受けられます。
上野で今日検査するなら|川崎検査クリニック上野院
- アクセス: JR上野駅 徒歩4分/上野御徒町駅 徒歩2分/JR御徒町駅 徒歩3分
- 予約不要・匿名OK(偽名可)・保険証不要。土日祝も20時まで診療(11:00〜13:30/14:30〜20:00)
- 当日結果: 13:00までの検体採取で、淋菌・クラミジア・マイコプラズマ・ウレアプラズマ/梅毒(TP抗体)/HIVは当日19時頃に結果(14:30以降の採取は翌日19時まで)
- 費用の目安: 1項目7,000円〜(検査を受ける場合、診察料はかかりません)
行為からいつ検査できる? クラミジア・淋菌・マイコプラズマ・ウレアプラズマは行為から24時間以上、梅毒は1か月後、HIVは4週間後から検査を受けられます。病気別の早見表は性病検査はいつから受けられる?をご覧ください。
よくある質問(FAQ)
いいえ。自覚症状が消えても体内に菌が残っている場合があります。処方された期間・回数を最後まで守って服用してください。自己判断での中断は薬剤耐性菌の原因になります。
必要です。症状がなくても感染している場合があるため、パートナーも同時に検査・治療を受けることが再感染の予防につながります。
疾患や治療薬によって目安時期が異なります。自己判断はせず、治療を受けたクリニックの指示に従ってください。
おすすめできません。症状が続く・繰り返す場合は自己判断で服薬を続けず、再度検査を受けてください。
治ったかどうかは症状ではなく検査で確認します。当院では、クラミジアの内服終了後、3〜4週間後に体内の菌が死滅したか確認する陰性確認検査を実施し、検査後陰性であれば治療終了としています。症状が早く消えても、処方された薬は最後まで飲み切ってください。
陰性確認検査で陰性にならない場合は、パートナーからの再感染や服薬の中断がなかったかを確認したうえで、医師が治療を見直します。薬剤耐性をもつ菌の場合は、通常量・通常期間の抗菌薬では効果が得られにくく、治療が長引いたり、別系統の薬剤への変更が必要になったりすることがあります。
主な原因は、パートナーからの再感染、症状が軽くなったことによる服薬の中断や飲み忘れ、薬が効きにくい薬剤耐性菌、陰性確認検査を受けないまま治ったと思い込んでいることの4つです。症状の消失は治癒の証明にはならないため、陰性確認検査で確認してください。
当院では、完治する確率を数値ではお示ししていません。処方された薬を決められた期間・回数どおり最後まで飲み、パートナーも同時に検査・治療を受け、内服終了後3〜4週間後の陰性確認検査で陰性を確認できれば治療終了です。
まとめ
- 薬を飲んでも治らないと感じる主な原因は、①パートナーからの再感染 ②服薬の中断・自己判断での変更 ③薬剤耐性菌 ④陰性確認検査未受診の4つ
- 処方された期間・回数を最後まで守って服用することが薬剤耐性を防ぐ第一歩
- 症状の消失は治癒の証明にはならないため、必ず陰性確認検査を受ける(クラミジアは内服終了後3〜4週間後)
- パートナーとの同時受診・治療が再感染の予防につながる
- 症状が続く・繰り返す場合は自己判断せず再受診を
参考文献
- 厚生労働省「薬剤耐性(AMR)対策について」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000120172.html
- 国立健康危機管理研究機構(JIHS)「性器クラミジア感染症」https://id-info.jihs.go.jp/infectious-diseases/chlamydia-std/index.html
- 日本性感染症学会「性感染症 診断・治療ガイドライン」https://www.jssti.jp/guideline_c.html
この記事の監修者
最終更新日: 2026年11月4日

